ジェシー・アイゼンバーグ(「僕らの世界が交わるまで」)が監督・脚本・製作・主演を務め、キーラン・カルキン(「メディア王 華麗なる一族」)が従兄弟役で共演した「リアル・ペイン 心の旅」の特報(https://youtu.be/a-QUNI-6PWY)とティザービジュアルがお披露目。映像では、アイゼンバーグとカルキンのコメディセンスが炸裂した、軽快なやりとりが切り取られている。
アイゼンバーグの監督・脚本第2作である「リアル・ペイン 心の旅」は、第40回サンダンス映画祭でウォルド・ソルト脚本賞を受賞。米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、批評家スコア91%(9月24日時点)の高評価を獲得している。
米ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッド(アイゼンバーグ)と、兄弟同然に育ったものの、いまは疎遠になっている従兄弟ベンジー(カルキン)は、亡くなった最愛の祖母の遺言で、ポーランドのツアー旅行に参加する。従兄弟同士でありながら正反対の性格であるふたり。彼らは時に騒動を起こしながらも、ツアーに参加したユニークな人々と交流し、そして家族のルーツであるポーランドの地をめぐるなかで、40代を迎えた自身の“生きるしんどさ”に向き合う力を得ていく。
特報の冒頭では、旅行の目的地であるマイダネク(ナチス・ドイツが設置した強制収容所のひとつ。現在は跡地として見学が可能)へ向かう列車のなかで、トラブルを抱えている様子のデヴィッドとベンジーを活写。ベンジーは早口で、列車内で車掌と遭遇しないための作戦をまくし立て、後ろのデヴィッドはついていくのに必死のようだ。映像内では、ショパンの名曲を背景に、美しいポーランドの街並みや、自由奔放なベンジーに振り回されるデヴィットの姿が浮かび上がる。個性的な人々との交流や、美しさの影に波乱に満ちた歴史を抱えるポーランドの地を巡るなかで、ふたりは何を見出すのか、期待が高まる。ティザービジュアルでは、ポーランドの空を見上げるふたりが写し出されている。
「ソーシャル・ネットワーク」でブレイクし、監督デビュー作「僕らの世界が交わるまで」の絶賛も記憶に新しいアイゼンバーグが、本作で監督、脚本、製作、主演の4役を務める。アイゼンバーグは、かつて妻とともにポーランドへ旅行したことが、製作のきっかけだと明かしている。自身の家族のルーツがポーランドにあることから、「戦争がなかったら、私はここで暮らしていただろう。私の人生はどうなっていただろう? 私は何者なのだろう?」と疑問を抱き、ポーランドの歴史をめぐる旅をテーマに映画を作りたいという気持ちが芽生えたそう。アイゼンバーグは、先日ポーランドの市民権獲得の意向を示したことも話題になっており、本作で描かれるふたりの旅路は、自身の物語を自ら紐解いたものだともいえる。
ドラマ「メディア王 華麗なる一族」でゴールデン・グローブ賞とエミー賞の主演男優賞をダブル受賞したキーラン・カルキンをはじめ、「Giri / Haji」で知られ、「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」で監督・脚本を務めたウィル・シャープ、「ダーティ・ダンシング」「フェリスはある朝突然に」のジェニファー・グレイらが共演。「僕らの世界が交わるまで」に続き、エマ・ストーンがプロデューサーとして名を連ねている。
「リアル・ペイン 心の旅」は、2025年1月に公開。