振り込め詐欺の被害に遭ったシングルマザーのもとに、詐欺師からの救助要請が届くというまさかの物語を紡ぐ「市民ドッキ(原題)」が、「市民捜査官ドッキ」の邦題で、12月13日に公開されることがわかった。
2016年に起きた振り込め詐欺事件をモチーフにした本作は、振り込め詐欺に遭った一般市民ドッキのもとに、詐欺組織のメンバーから「警察へ通報してほしい」とSOSが出されることで始まる。全財産を失う絶望のなかでも、自身の状況を乗り越えようとするドッキ役にラ・ミラン(「高速道路家族」)、彼女に振り込め詐欺を密告する詐欺組織の一員ジェミン役にコンミョン(「エクストリーム・ジョブ」)を配した。
自身のクリーニング店が火災になり、お金を必要としていたドッキに、銀行のソン代理から「融資商品を紹介したい」という電話がかかってくる。「融資に必要だから」とあれこれ手数料を請求され、ソン代理に送金したドッキ。しかし、この一連の流れが振り込め詐欺だったことをあとから知りショックを受ける。子どもたちと路頭に迷うドッキに、再びソン代理から電話がかかってくるが、なぜか「詐欺組織の情報提供をする」と助けを求めてくる。ドッキはソン代理を救い、奪われたお金を取り戻したい一心で、それぞれ特技を持つ心強い同僚たちとともに、中国・青島へと向かう。
韓国で06年に初の事例が発生して以来、次第に高度化する手口で市民を脅かす振り込め詐欺犯罪。本作では、詐欺被害者と詐欺師が特別同盟を結ぶという奇抜な幕開けが、先の読めない展開へと誘い、韓国と中国・青島を舞台に、39日間にわたるダイナミックな追跡劇が繰り広げられる。
あわせて披露されたポスターには、ドッキがただならぬ様子で疾走する姿が切り取られている。背後の「SOS」という文字のなかに、キャラクターたちの写真が配置されている。
「市民捜査官ドッキ」は、12月13日に東京・シネマート新宿ほか全国で公開。あわせて、ムビチケ(オンライン券)が、9月27日に発売されることも決定した。