「トランスフォーマー」シリーズ最新作となるリアルCGムービー「トランスフォーマー ONE」(公開中)の吹替本編映像の一部を映画.comが先行入手した。映像には、声優の木村良平が声を担当した人気キャラクターのバンブルビーと、オプティマスプライム、メガトロンの出会いのシーンが収められている。
本作は、“トランスフォーマー”の起源を描く物語。サイバトロン星を舞台に、シリーズを通して当たり前のこととされていた“変形能力”が備わっていない頃のオプティマスプライムとメガトロンの若き姿が明かされる。「トイ・ストーリー4」のジョシュ・クーリー監督がメガホンをとった。日本語吹替版では、オプティマスプライムの声を中村悠一、メガトロンの声を木村昴が務め、木村良平、玄田哲章ら豪華声優陣に加えて、俳優の吉岡里帆が参加している。
映像にとらえられているのは、サイバトロン星で労働ロボットとして従事するオライオンパックス(後のオプティマスプライム)とDー16(後のメガトロン)が、迷い込んでしまった薄暗い地下空間で謎の黄色いロボットB-127(後のバンブルビー)と遭遇する場面。
B-127は2人を見つけるなり、「マジでリアル? あんたら他人だよね? あんた、オレじゃない!」と大喜び。そして、「はしゃいでごめん、変なヤツだと思ったよね。地下50階に追いやられて仲間がほとんどいなくって……」とマシンガントークを続ける。
オライオンが困惑しながらも「ここにきてどれくらいだ?」と質問すると、「長い時間と永遠の間ってかんじ」と返し、続けて「オレ、B-127って言うんだ! でもビーって呼んで!」と気さくな笑顔をみせる。
過去の実写シリーズでは、バンブルビーは「声」を失い、ラジオなどの音声を介して会話するキャラクターだったが、今作では他の登場人物たちが呆れるほど喋り倒すコミカルなキャラへと新次元進化。声を務めた木村(良平)による軽快な吹き替えにも注目だ。
映画「トランスフォーマー」のクリエイティブ・チームは、サイバトロン星を舞台にしたオリジン・ストーリーのアイデアをたくさん考えていたが、新シリーズ第1作は地球を舞台にすべきだという結論に至っていたという。しかし、プロデューサーのディ・ボナベンチュラは、オプティマスプライムとメガトロンの出会いにフォーカスした物語が常に頭の片隅にあった。
ボナベンチュラは「その思いがあって、2018年に『バンブルビー』を製作しました」と振り返り、その結果、バンブルビーが地球に到着するまでの軌跡を描いたスピンオフ前日譚は大絶賛を浴びた。「これで、私たち全員が、『違う種類の映画でもうまくいきそうだ』という可能性の扉を開いたんです。それが『トランスフォーマー ONE』の製作が勢いをつけ始めたきっかけです」と明かしている。
本作は、映画.com(https://eiga.com/)のユーザーレビューで星4.0(5つ星評価・9月27日時点)の高得点をマーク。アメリカ最大の映画レビューサイトRotten Tomatoesのオーディエンススコア(一般鑑賞者)でも98%とシリーズ最高の作品評価を得ている。
「トランスフォーマー ONE」は全国公開中。