性的人身売買や性的暴行、恐喝などの罪で起訴された米人気ラッパーで大物音楽プロデューサーのディディことショーン・コムズ被告のドキュメンタリーシリーズを、Netflixがプロデュースすることがわかった。
本作は米人気ラッパーの50セントが企画したもので、アレクサンドリア・ステイプルトンが監督し、現在制作が進行している。
米バラエティによれば、50セントとステイプルトンは本作について「これは大きな衝撃を与える物語です。これまで報じられてきた見出しや映像だけに留まらない、数十年にわたる複雑な告白です」と声明を発表。「私たちは制作にあたり、声なき人々に声を与え、事実に忠実かつ繊細な視点を提示する姿勢を貫いています。証言の内容は心をかき乱すものではありますが、ショーン・コムズの物語がヒップホップやその文化の全てを意味しているわけではないことを忘れないでほしいと思います。私たちは個々人の行動がヒップホップ文化のより大きな貢献に影を落とすことがないよう努めます」と語っている。
50セントは昨年12月、自身の製作会社Gユニット・フィルム&テレビジョンを通じてコムズのドキュメンタリーシリーズを制作することを発表。その時点でコムズは4人の女性から訴えられていた。はじめに声を上げた女性が元恋人でシンガーのキャシー・ベンチュラで、交際していた2016年にコムズが彼女を暴行する姿がホテルの監視カメラに収められていた。これをきっかけに、コムズが薬物を使った乱交パーティを開催し、女性を強制参加させて性的暴行の様子を動画に収めたり、女性にケガや心的外傷を負わせていたことが明るみになった。
Netflixのドキュメンタリーシリーズは50セントが制作総指揮を手がける。番組の収益は性的暴行の被害者支援に充てられる。