ハリウッドの天才子役として一世を風靡したハーレイ・ジョエル・オスメントが、大スター、ブルース・ウィリスとの思い出深い友情を明かした。米エンターテインメント・ウィークリーのインタビューで語られた内容は、1999年の大ヒット作「シックス・センス」から25年にわたる心温まるエピソードに満ちている。
オスメントは「シックス・センス」の撮影当時、わずか11歳だった。アカデミー賞助演男優賞にノミネートされるほどの演技力で世界を驚かせた彼は、ウィリスとの共演を「素晴らしい経験だった」と振り返る。
「トム・ハンクスとも『フォレスト・ガンプ』で共演していましたが、ブルースの映画をたくさん観ていたので、一緒に仕事ができて本当に興奮しました」
撮影現場でのウィリスの存在感は、若きオスメントに強い印象を残した。
「彼はすべてを格好良くこなし、カリスマに満ちていました。私たちが作ろうとしている映画の雰囲気を作り出す、まさにNo.1の存在でした」
ふたりの関係は、撮影現場だけにとどまらなかった。映画公開後も、ウィリスは定期的にオスメントに連絡を取り続けたという。「家に留守番電話のメッセージが残っていて、『やあ、ハーレイ・ジョエル。ただ挨拶したくて』というブルースの声が入っていました」と回想する。
二人は「シックス・センス」の宣伝のため、2度にわたって日本を訪れており、オスメントは「日本の幾つかの都市で映画を公開するため、一緒に旅行しました」と当時を懐かしむ。
現在36歳となったオスメントは、ウィリスの近況について「健康問題のニュースが出て以来、直接話をしていません」と明かす。ウィリスは2022年に失語症の診断を受け、翌年には前頭側頭型認知症に進行したことが家族から発表されている。
オスメントは現在も俳優として活躍を続けている。最新作「ブリンク・トワイス」ではチャニング・テイタムと共演し、さらにNetflixの人気シリーズ「ウェンズデー」のシーズン2への出演も決まっている。「ティム・バートン監督と仕事ができて夢のようです」と語るオスメントの言葉からは、25年前にウィリスから受けた影響が今も色濃く残っていることがうかがえる。