お笑いタレントの渡辺直美が10月1日(日本時間)、米ロサンゼルスのTCL チャイニーズ・シアターで行われた「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」のプレミアに出席した。レッドカーペットにはジョーカー役のホアキン・フェニックス、ジョーカーの前に突然現れる謎の女・リー役のレディー・ガガ、前作に引き続き監督を務めたトッド・フィリップスが登場した。
本作は、第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、第92回アカデミー賞で最多11部門ノミネート、フェニックスが主演男優賞の栄冠に輝いた「ジョーカー」(19)の続編。前作から2年後が舞台となる今作では、社会への反逆者・民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカーの暴走が加速。ファイナル予告では、理不尽な世の中の代弁者として時代の寵児となったジョーカーの是非が問われる裁判が全世界へ中継され、ジョーカーの前に突然現れた謎の女リーとともに狂乱が世界へ感染していくさまが描かれる。
渡辺は、ガガ扮するリーをイメージした赤と黒の衣装姿で登場。前作「ジョーカー」が一番好きな映画だと公言する渡辺は、「当時、ジョーカーが階段を下りるシーンはみんなで真似していました。映画の最初のイメージとどんどん変わっていくホアキンさんの演技力の凄さ。最初は悲しいんだけど、最後はかっこよく見えてくる。そういうところが大好き!」と“ジョーカー愛”を告白。
フェニックスとガガがレッドカーペットに姿を見せると、会場に集まった500人のファンから大きな歓声があがり、会場の盛り上がりは最高潮に達した。渡辺のインタビューに応じたフィリップス監督は、「ついにLAプレミアを迎えましたが、今のお気持ちを教えてください」という質問に対し、「やっと地に足がついて安心したような気持ちです。そしてついに、この映画は(自分ではなく)観客の映画になりました」と想いを吐露した。
渡辺は、自身のYoutubeにガガ公認で「Rain On Me」のパロディーMVをアップしたことがあり、過去に一度リモートでガガにインタビューした経験も持つ。ガガとの対面を心待ちにしていたが、ガガがファンサービスに応じていたため、残念ながらインタビューは叶わず。世界的スターを生で目撃した渡辺は「メイクもファッションもヘアスタイルも素晴らしい。綺麗でしたね!」と感激し、「私のことをパッと見てくれたので(インタビューできそうで)惜しかったですね……」と悔しさを滲ませた。
プレミア上映にも参加した渡辺は一足先に映画を鑑賞し、「会場のオーディエンスがワー!っと盛り上がる部分もあれば、シーン……って息を飲むようなシーンもあって最初から最後まで凄かった。そしてレディー・ガガさんがえぐすぎる……。もちろんジョーカー役のホアキンさんも凄かったんですけど、リーの感情に合わせて歌ったりするガガさんの歌の表現力がすごかったです。ミュージカルとは違う新たなエンタメを全身で浴びました」と熱く感想を語った。
さらに、「劇中でもコメディアンとしてのジョーカーが出てくるんです。それに加えてジョーカーの狂気と、レディー・ガガ演じるリーが入ることによって新たなコメディな部分が出てくる。だから、お笑いって奥が深いんだなって『ジョーカー2』を観て勉強させられました」とコメディアンならではの視点でコメント。
上映後はスタンディングオベーションが巻き起こり、「ホアキンさんとガガさんの狂気がダイレクトで来るので、その狂気を映画館の大画面で感じて『みんなもジョーカーになっちゃわない?大丈夫かな?』と思いました。だからこそ誰でもジョーカーになりえるんだなと共感してしまいました。色んな事が起きて本当に心が持っていかれるので、マジで皆さん気を付けてください!! 映画館で絶対に観てください!」と興奮冷めやらぬ様子で語った。
「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」は10月11日公開。Dolby Cinema、ScreenX、4D、ULTRA 4DX、IMAXでも上映される。PG12指定。