DCスタジオが、DCコミックスの人気悪役ベインとデスストロークを描く映画の企画開発に、マーベル映画「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」の脚本家マシュー・オートンを起用したと、米ハリウッド・レポーターが報じた。
バットマンの宿敵の一人として人気の高いベインは、作家のチャック・ディクソンとアーティストのグレアム・ノーランが1990年代初頭に創作したキャラクターで、超人的な怪力と天才的な頭脳を誇る国際テロリスト。クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」3部作の最終章「ダークナイト ライジング」ではトム・ハーディが同役を演じた。
一方のへ隻眼の暗殺者デスストロークは、1980年にティーン・タイタンズの敵としてコミックスに登場。映画では、「ジャスティス・リーグ」のポストクレジットでジョー・マンガニエロが演じたほか、実写ドラマシリーズ「Titans タイタンズ」ではイーサイ・モラレスが演じた。ベン・アフレックが監督する予定だった「バットマン」映画の悪役として候補に挙がっていたほか、ギャレス・エバンス監督による単独映画が検討されていたこともある。
DCとワーナー・ブラザースは、大ヒット作「ジョーカー」と「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」をはじめ、悪役にスポットを当てた作品を製作している。悪役集団スーサイド・スクワッドは、デビッド・エアー監督とジェームズ・ガン監督によって2度映画化されており、最近ではマット・リーブス監督の「THE BATMAN ザ・バットマン」のスピンオフドラマとして「THE PENGUIN ザ・ペンギン」が始まったばかりだ。
プロジェクトに起用されたオートンは、犯罪者や殺人者を扱った地に足のついた骨太な作品が多く、ナチス親衛隊のアドルフ・アイヒマンの逮捕計画を描いた実話ドラマ「オペレーション・フィナーレ」で初めて脚本家としてクレジットされ、マーベルのドラマシリーズ「ムーンライト」にも参加。その他、クライブ・オーウェンとデイジー・リドリー主演の人質スリラー「Cleaner(原題)」にも携わっている。