有村架純と坂口健太郎が主演を務めたNetflixシリーズ「さよならのつづき」が、10月2日から韓国・釜山で開催されている第29回釜山国際映画祭のオンスクリーン部門に日本作品として初めて正式招待され、有村と坂口、黒崎博監督がオープニングセレモニーのレッドカーペットに出席した。
本作は、事故で恋人を失った女性とその恋人に命を救われた男が、北海道とハワイを舞台に運命に翻弄される美しくも切ない愛の物語。完全オリジナルストーリーとなり、「8年越しの花嫁 奇跡の実話」「余命10年」の岡田惠和が脚本を手掛けた。
有村がジョルジオ・アルマーニの黒のロングドレス、坂口がプラダのスーツ姿で登場すると、会場からは大きな拍手と歓声が巻き起こった。釜山国際映画祭のオンスクリーン部門は、2021年に新設された配信ドラマ向けの部門。その年に最も期待される話題のドラマを紹介する。映画祭では本作のワールドプレミアが行われ、10月3日の公式上映後には有村、坂口、黒崎監督が揃ってQ&Aに参加する予定となっている。
レッドカーペットには、Netflixの大ヒットシリーズ「イカゲーム」(シーズン2、12月26日配信スタート)のイ・ジョンジェや、本映画祭のオープニング作品となるNetflix映画「戦と乱(英題:Uprising)」(10月11日配信スタート)で主演を務めるカン・ドンウォン、パク・ジョンミン、チャ・スンウォン、さらにヨン・サンホ監督の「地獄が呼んでいる」(シーズン2、10月25日配信スタート)のキム・ソンチョルらが登場。
そのほか、「ボコタ ラストチャンスの地」のソン・ジュンギやコン・ミョン、「私が死ぬ一週間前」のキム・ゴウン、「その時代、ぼくたちが好きだった少女」で初主演を飾った「TWICE」のダヒョンらもレッドカーペットを沸かせた。
オープニングセレモニー終了直後に感想を聞かれた有村は、「映画やクリエイター達へのリスペクトだったり愛をすごく感じました」とコメント。坂口は「受賞された方々もみなさん、自分が引っ提げてきた作品をちゃんと評価してもらえる場があって、とてもいい会だったなと思います」と笑顔を見せた。
黒崎博監督もは「素晴らしい体験でした。沢山の国の人たちが集まって沢山の映画やドラマが作られていて、それぞれの作品が人間のある一面を全力で描く。その一つ一つが積み重なっていけば人生の色々な面を描いていくことができる。そうやって映像の歴史は積み重なっているんだなと思いました」と語り、「僕たちの『さよならのつづき』という作品は複雑な人間の愛の物語を人間の内面に深く分け入って描いていると思うのですが、この作品もその歴史の中の一つになれるんだとしたら素晴らしいことだなと、沢山の映画人に囲まれてそんなことを考えていました」と喜びを明かした。
Netflixシリーズ「さよならのつづき」は、11月14日より世界独占配信。