ジェームズ・マカボイ主演で、デンマーク・オランダ合作のヒューマンホラー「胸騒ぎ」をリメイクする「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」から、「よく見ると怖い」場面写真と30秒予告編がお披露目された。
「M3GAN ミーガン」「ゲット・アウト」など数々の大ヒットホラー映画を手がけるブラムハウス・プロダクションズによる本作は、ある善良な家族を待ち受ける“異様なおもてなし”、そしてその先に待ち受ける“口には出せない恐怖”を描き出す物語。「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」などで知られるサスペンスの名手ジェームズ・ワトキンスがメガホンをとった。
アメリカ人一家のベン(スクート・マクネイリー)、妻ルイーズ(マッケンジー・デイビス)、娘アグネス(アリックス・ウェスト・レフラー)は、バカンスで出会い、気の合ったイギリス人一家のパトリック(マカボイ)、妻キアラ(アシュリン・フランシオーシ)、息子アント(ダン・ハフ)に招かれ、週末を彼らの自宅で過ごすことに。ベン一家は人里離れ、自然に囲まれた環境で楽しく過ごしていたが、次第にパトリック一家の“おもてなし”に違和感を抱き始める。
ベジタリアンのルイーズに肉料理を強要するなど押しの強過ぎるパトリック、妻としては年が若過ぎるように見えるキアラ、病気で話すことができない息子のアント。旅先で出会った最高だったはずの家族、そして彼らの“おもてなし”は、悪夢へと変わっていく。
場面写真では、“異常な家族”に隠された狂気の瞬間が垣間見える。1枚目は、パトリック、キアラ、アントが並んでいるカット。家の前で仲良く肩を寄せ合い、笑顔で見送りをしている様子だが、よく見ると、キアラが後ろからアントの首根っこを掴んでいる。さらに、穏やかな表情のパトリックはキアラの肩越しに「逃げるな」と言わんばかりに、アントの髪をわし掴みにしているのだ。
2枚目は、娘アグネスがいなくなり、深夜に家のなかで娘を探すルイーズのカット。背後の壁には、どこか不気味な全裸の女性と思われる絵が貼られ、まるで何かを隠すように、顔部分や全面が黒く塗りつぶされている。3枚目は、パトリックとキアラの写真や、化粧品の置かれたごく普通のドレッサーの前で、鏡越しに目を合わせるアグネスとアントをとらえたもの。話すことができないアントが、アグネスへ必死に何かを訴えようとする姿は、彼の家族に口にはできない何かがあることをほのめかしている。場面写真にちりばめられた違和感と未知なる狂気に、思わずゾッとする仕上がりだ。
予告編では、バカンス先で和やかに食事を楽しむ様子から一転、“おもてなし”を受け、次第に積み重なる小さな違和感が、“確信”へと変わっていくさまが切り取られている。映像の最後には、“最悪のおもてなし”の先に待ち受ける衝撃的な瞬間の数々とともに、ベンたち一家を追い詰め、「君たちが悪いんだぞ」と言い放つパトリックの絶叫、そして不気味な笑い声が響き渡っている。
「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」は、12月13日から全国公開。