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「トランスフォーマー ONE」声優・柚木涼香&音響監督・岩浪美和が収録秘話を語る「吉岡里帆さんは熱心ですごかった!」

映画.com 2024年10月4日 18時0分

 「トランスフォーマー」シリーズ最新作となるリアルCGムービー「トランスフォーマー ONE」(公開中)のトークイベントが10月3日に東京・グランドシネマサンシャイン 池袋で行われ、声優の柚木涼香と日本語吹替版の音響監督を務めた岩浪美和が出席した。

 本作は、“トランスフォーマー”の起源を描く物語。サイバトロン星を舞台に、シリーズを通して当たり前のこととされていた“変形能力”が備わっていない頃のオプティマスプライムとメガトロンの若き姿が明かされる。公開後、米映画レビューサイトRotten Tomatoesのオーディエンススコア(一般鑑賞者)では98%とシリーズ最高の作品評価を得ている。

 岩浪監修のATMOS版の上映後に実施されたトークイベントに登場した岩浪と柚木は、「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」の吹替収録以来の仲。「ビーストウォーズ」に登場する蜘蛛姉さん・ブラックウィドウ役に続いて、今作でも蜘蛛型トランスフォーマーのエアラクニッド役を演じることになった柚木は、「ビーストウォーズから1997年、もう27年前ですよ! 蜘蛛を演じ続けて27年……」と感慨深そうな表情を見せた。

 エアラクニッドは頭部にいくつもの目を持つキャラクターとあって、岩波が「エアラクニッドはこの映画唯一の“ビーストウォーズ成分”だよね。トランスフォーマーシリーズで一番気持ち悪いよね(笑)」と突っ込みを入れると、「いや、気持ち悪くないよ! デザインが今までにないカッコよさでしたよ! ちなみに私は今日、エアラクニッドをイメージした服できました」と全力で否定。

 日本語吹替版にはオプティマスプライム役で中村悠一、メガトロン役で木村昴、そしてエリータ-1役で俳優の吉岡里帆が参加しており、岩浪は「吉岡さん、本当に良い人でしたね……」としみじみと振り返り、「原語版が低めの声のスカーレット・ヨハンソンだったから、吉岡さんは『私の声でいいのか』ってご自身でボイストレーナーの方に相談されたり、熱心ですごかった! 丁寧に丁寧に向き合っていた」と賞賛した。

 さらに、「オプティマスプライム役の中村悠一さんは、ストーリー的には18歳のうだつの上がらない若者くらいのイメージだったから、これからのし上がっていくぞ!みたいな演技に仕上げようと思って。原語版はクリス・ヘムズワースが声を当てていて、低めの声なんだけど、日本語版は気持ち年齢を下げた感じにしようかと中村さんと話しました」と裏話を披露。

 オプティマスたちに力を授けるアルファトライオンを演じた玄田哲章についても、「このキャラクターの原語版はローレンス・フィッシュバーンが演じているんだけど、玄田さんもフィッシュバーンの吹替を『マトリックス』などでやっていたから、その繋がりで起用しました。それに、若き者へ(力を)継承する役柄でもあるから、そういう意味でもピッタリだなと」と起用理由を明かした。

 演出でグッときたシーンについて問われた岩浪は、「オプティマスとメガトロンの若い頃の話というのが素晴らしかった。クライマックスで仲良かった頃の回想シーンが出てくるじゃない。あそこは試写で観たときもちょっと泣いちゃったね」と述懐。柚木も「私も2回観たんですけど、初っ端から泣けちゃって。オプティマスがメガトロンにステッカーを渡すシーンが2回目みたときはもう!」と熱く感想を語った。

 岩浪は凸凹警備ロボット役でゲスト声優として参加したお笑い芸人「錦鯉」についても触れ、「長谷川雅紀さんの持ち前の明るさと勢いを吹替に落とし込むのが中々難しくて。その場で私がセリフを再調整したりしました」と収録の裏側を語った。

 「トランスフォーマー ONE」は全国公開中。10月8日に立川シネマシティで岩浪と柚木によるトークイベントを開催予定。

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