日本が誇る人気ゲーム「ポケットモンスター」が初めてハリウッドで実写映画化された「名探偵ピカチュウ」が本日10月4日午後9時から、日本テレビ系の「金曜ロードショー」(本編ノーカット)で放送されます。映画.comではあらすじ、キャスト情報のほか、キャラクターに息吹を注いだ豪華キャスト陣の魅力をお届けします。
「ダークナイト」「パシフィック・リム」「モンスターバース」シリーズで知られるレジェンダリー・ピクチャーズが、最高峰のスタッフ・キャストを迎え、リアルなポケモンの世界を具現化した本作。なんといっても名探偵ピカチュウが、見た目は可愛いのに、中身は“おっさん”という斜め上を行く発想力に度肝を抜かれます。しかも人間の言葉を話す名探偵ピカチュウを演じたのは、大ヒットシリーズ「デッドプール」や、現在公開中の「デッドプール&ウルヴァリン」も話題となったライアン・レイノルズ。
ピカチュウのほか、コダック、フシギダネ、ギャラドス、ブルー、ゲッコウガ、リザードン、ミュウツーなど、お馴染みのポケモンがたくさん登場。スリリングなバトルシーンは、さすがのハリウッド・クオリティで、ド派手なアクションシーンも大きな見どころとなっています。
名探偵ピカチュウの相棒となるティム役には、「ジュラシック・パーク」シリーズや「ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」のジャスティス・スミス、刑事役に渡辺謙が出演するほか、日本語吹き替え版声優では、西島秀俊がピカチュウ、飯豊まりえがヒロインのルーシーを、そしてティム役を担当した竹内涼真は、ポケモントレーナー役としてカメオ出演もしているので、そちらもお見逃しなく。
【あらすじ】
かつてポケモンが大好きな少年だったティムは、ポケモンにまつわる事件の捜査へ向かった父ハリーが家に戻らなかったことをきっかけに、ポケモンと父を遠ざけるようになる。ある日、大人になったティムのもとに、ハリーが亡くなったという知らせが入ったため、人間とポケモンが共存する不思議な街・ライムシティへ向かう。ヨシダ警部補からハリーの部屋の鍵を渡されたティムは、そこで名探偵ピカチュウと出会う。ティムだけにしか聞こえない人間の言葉を話すピカチュウは、ハリーの相棒だったこと、そして記憶を失っていることをティムに伝える。
「ハリーは生きている」と断言するピカチュウと共にティムは手がかりを求め、新米記者のルーシーのもとを訪ねる。ルーシーによると、ハリーは「R」というポケモンを凶暴化する紫色のガスについて調べていたという。情報通のポケモン・バリヤードから、「R」の手がかりが「ラウンドハウス」にあると教えられたティム。さっそくそこへ行くと、「R」がばらまかれており、ポケモンが凶暴化してしまう…!
【キャラクター/英語版声優/日本語吹替版声優】
名探偵ピカチュウ:ライアン・レイノルズ/西島秀俊
ティム・グッドマン:ジャスティス・スミス/竹内涼真
ルーシー・スティーブンス:キャスリン・ニュートン/飯豊まりえ
セバスチャン:オマール・チャパーロ/三宅健太
ロジャー・クリフォード:クリス・ギア/三木眞一郎
ヨシダ警部補:渡辺謙
ハワード・クリフォード:ビル・ナイ/中博史
【ピカチュウ役のライアン・レイノルズや日本版声優陣の魅力】
●名探偵ピカチュウが表情豊かな理由とは?
本作が公開された当時は、名探偵ピカチュウのつぶらな瞳やもふもふした可愛いビジュアルと、それに相反するおっさんの中身に「ギャップ萌えがたまらない」という声が相次ぎました。外見も声も実に愛らしいアニメ版のピカチュウは、すでに世界中で認知されていたので、敢えてそこと勝負せずに、また違う魅力を打ち出せた点が実にナイスです。
劇中では、とても豊かな喜怒哀楽が表現されているピカチュウですが、それはレイノルズの豊かな表現力の賜物といえそうです。ピカチュウは、彼の全身や表情筋に装着したセンサーを使い、その動きをモーションキャプチャーで再現したデータを落とし込んで生まれた3DCG アニメのキャラクターなので、動きが非常にリアルです。ピカチュウがティムと楽しく過ごす嬉しそうな笑顔や、闘争心をむき出しにする戦闘シーンの表情はもとより、庇護欲をかきたてられる撃沈したしょんぼり顔など、いずれも見ていて大いに心を揺さぶられます。
●西島秀俊、竹内涼真、飯豊まりえら日本版声優陣も大奮闘!
レイノルズだけではなく、西島さんたち日本版声優陣にも称賛の声が挙がった本作。初日舞台挨拶で西島さんは「本当にプレッシャーでした。とにかく必死に、一生懸命やりました。今も緊張しています」と紅潮しながら収録の感想を語っていました。アフレコは、それぞれが別々に段階を踏んで行われたそうで、「ポケモンの動きがものすごく可愛くて、つい見とれてしまい、『今ですよ』と言われたことが何度かありました」と、ポケモンに魅了されるあまり、うっかりタイミングを逸したこともあったようです。
吹き替え初挑戦となったティム役の竹内さんは、「取っていた時間を目いっぱい使ったほど大変な作業でした。でも、映画を見てバディになっていたので感動しました」とアフレコの苦労と共に手応えも口にして安堵していました。竹内さんは、ポケモントレーナー役で1シーンだけ出演もしていますが、同シーンについて「高級なモンスターボールを持たされ、1個しかないから壊さないで、でも全力で投げてと言われた。(アニメの主人公の)サトシだと思ってやりました」とも語っていましたのでぜひ注目していただきたいです。
そして元々ポケモン好きだったという飯豊さんは、ヒロインであるルーシー役をキャスティングされた際に「『ポケモン』は小学生の頃からゲームが出たら絶対に買ってきましたし、今でも時間があったらポケモン映画を観返すほど大好きだったので、今回ルーシーの声に決まった時は夢のようでした」と感激のコメントを出していました。ちなみに飯豊さんは、完成作を見るまでピカチュウの配役を聞かされてなかったそうで、「映画のエンドロールを見て、『西島さんなんだ!』って。ドッキリみたいな感じでした」と驚愕されていたのも印象的でした。