「トランスフォーマー」シリーズ最新作となるリアルCGムービー「トランスフォーマー ONE」(公開中)の本編映像の一部が公開された。サイバトロン星の大地を猛スピードで疾走する列車と、壮大な景色が瞬く間にトランスフォームして襲いかかってくる様子がとらえられ、新次元リアルCGで描かれた迫力と映像美を垣間見ることができる。
本作は、“トランスフォーマー”の起源を描く物語。サイバトロン星を舞台に、シリーズを通して当たり前のこととされていた“変形能力”が備わっていない頃のオプティマスプライムとメガトロンの若き姿が明かされる。日本語吹替版では、オプティマスプライムの声を中村悠一、メガトロンの声を木村昴が務め、木村良平、玄田哲章ら豪華声優陣に加えて、俳優の吉岡里帆が参加した。
トランスフォーム能力を持たない労働ロボットとして、エネルギー源の採掘に勤しむオライオンパックス(CV:中村悠一/後のオプティマスプライム)と、D-16(CV:木村昴/後のメガトロン)、Bー127(CV:木村良平/後のバンブルビー)、エリータ-1(CV:吉岡里帆)は貨物列車に乗り込む。しかし、地平線の向こうから“星”がまるで生き物のように「地割れ」と「隆起」し、彼らに迫ってくる。驚異的な自然現象の耐えがたいパワーに、オライオンパックスらは列車内に逃げ込むことも、周辺にしがみつくことも叶わず放り出されてしまう。
本作のメガホンをとったジョシュ・クーリー監督(「トイ・ストーリー4」)は、重要な“はじまりの物語”を描くため、視覚的なこだわりも入念に検討を重ねたという。「『トランスフォーマー』シリーズの伝承の一部は、オプティマスプライムとメガトロンが敵になり、地球をめぐる戦いが始まるというものだ。だからこの映画では、彼らがなぜこの惑星を好きなのかを示すことが重要だった。前作ではサイバトロン星を見ると、たいていの場合、かなりどんよりとしているか、死にかけか、崩壊している。だから問題は、『繁栄していたときはどんな姿だったのか?』ということだったんだ」と力説。
さらに、サイバトロン星の表面についても、「これは金属でできた惑星だ。しかし、どうすれば美しくなるか? そのために、地球上の天然の金属を一通り調べ、それらがどのように光を反射し、屈折するかを調べたんだ。素晴らしい金属があって、それらをインスピレーションにして、素晴らしい風景を作り出したんだ」と明かしている。
本作は、アメリカ最大の映画レビューサイトRotten Tomatoesのオーディエンススコア(一般鑑賞者)で98%とシリーズ最高の作品評価を獲得している。
「トランスフォーマー ONE」は全国公開中。