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阿部寛が爆破テロの交渉役に挑む! リアルタイム型サスペンス「ショウタイムセブン」25年2月7日公開

映画.com 2024年10月9日 7時0分

 阿部寛が主演を務め、「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の渡辺一貴が監督・脚本を手掛けた映画「ショウタイムセブン」が、2025年2月7日より全国公開されることが決定した。ティザービジュアル2種と、初映像となる特報が披露された。

 本作は、韓国で大ヒットしたハ・ジョンウ主演の「テロ, ライブ」を原作に、オリジナル展開を盛り込んだリアルタイム型サスペンス・エンタテインメント。1本の電話から始まる手に汗握るストーリーが、フルスピードで展開する。

 阿部が演じる折本眞之輔は、夜7時から放送されている国民的報道番組「ショウタイム7」を降板させられたキャスター。抜け殻のように日々を送っていたが、爆破テロ事件の犯人から交渉役に指名され、キャリア復帰をかけた独占生中継を始める。しかし、スタジオ内にも爆弾が仕掛けられていると明かされ、全ての発言が生死を決める極限状態に追い込まれていく。

 25年にキャリア40年を迎える阿部は、本作でキャスター役に初挑戦。出演を決めた理由として、「脚本を読んだ際、自分を新たな領域へと誘ってくれるような作品だと思い、この役をお受けしました」と語る。

 阿部と初タッグを組んだ渡辺監督は、「行動が複雑で時には理解しがたいような決断をする折本のキャラクターを説得力のあるお芝居で表現できるのは阿部さんしか考えられなかったです」と起用理由を明かし、「ひたむきに貪欲なまでに役に向き合い続ける阿部さんとの撮影はとても刺激的な日々でした」と振り返った。

 全編に渡って緊張感が漂う本作について、渡辺監督は「スピード感とテンポを大事にしつつ、白熱したセリフの応酬の中に敢えて奇妙な“間”を作ることでメリハリをつけ、『次に何が起こるのかわからない』不安を最大限に煽る演出を意識しました」とコメント。

 入念なリハーサルを経て撮影に挑んだ阿部は、「撮影現場では、緊張感あふれるシーンが連続し、複数のカメラで長回しを行うことが多く、まるで舞台の上に立っているような生々しい緊張感がありました。そのため、台本を完全に自分の中に落とし込み、瞬間瞬間の感情やライブ感を最大限に引き出すことが僕の挑戦でした」と述懐。

 本作は複数台のカメラを使用し、長回しで撮影。渡辺監督は「できるだけ芝居を止めずに長回しをした10分以上のテイクも数知れずあります。カメラの揺れなど小さなハプニングが起きてもそれを活かしました」と話す。そして、「テイクを重ねるごとに阿部寛さんの熱量と迫力に凄みが増していきます。モニターを見ながら私もこの生放送に参加している感覚に陥りました」と自信をにじませた。

 特報は、看板報道番組「ショウタイム7」のメインキャスターの座を追われた折本のもとに爆破テロ予告の電話がかかってくるシーンで始まる。冗談だと思い、一蹴した折本だが、その直後、発電所で大規模な爆発が発生し、緊張感が走る。犯人から交渉人に指名された折本は、この事件をキャスターに返り咲くチャンスと捉え、オンエア中の「ショウタイム7」に乗り込み、犯人との緊急生中継を始める。

 ティザービジュアルには、爆破テロ事件によって炎が上がる発電所と阿部扮する折本の姿がとらえられ、犯人との交渉に緊迫した表情で挑む瞬間が切り取られている。

 阿部と渡辺監督のコメント全文は以下の通り。

【阿部寛】

脚本を読んだ際、自分を新たな領域へと誘ってくれるような作品だと思い、この役をお受けしました。

撮影現場では、緊張感あふれるシーンが連続し、複数のカメラで長回しを行うことが多く、まるで舞台の上に立 っているような生々しい緊張感がありました。そのため、台本を完全に自分の中に落とし込み、瞬間瞬間の感情やライブ感を最大限に引き出すことが僕の挑戦でした。

今回、キャスター役を演じるのは初めてで、非常に繊細で難しい役でしたが、監督のご指導とサポートに心から感謝しています。緻密に練り上げられた演出の中で、息をのむような緊張感とともに物語が展開します。ぜひ劇場で、このスリリングなエンタテインメントを体感していただければ幸いです。

【監督:渡辺一貴】

小学生の時に熱中したドラマ「ムー一族」は生放送あり歌ありバラエティあり、兎に角なんでもありの玉手箱のような番組だった。生放送でドラマが進む緊張感にドキドキし、ハプニングやNGが出る度に「この人怒られないといいな…」と子供ながらに心配した。豊かな時間だった。

本作のメイン舞台、報道番組「ショウタイム7」は2時間生放送の設定。放送と事件が同時進行し、登場人物たちが次々に予想外のアクシデントに巻き込まれていく緊迫感を、昔見た生ドラマのように表現できれば、と思った。できるだけ芝居を止めずに長回し。10分以上のテイクも数知れず。カメラの揺れなど小さなハプニングが起きてもそれを活かしながら。テイクを重ねるごとに阿部寛さんの熱量と迫力に凄みが増していく。モニターを見ながら私もこの生放送に参加している感覚に陥る。

酷暑の中、撮影は冷房の効いたテレビスタジオ。だが最高に熱い夏だった。

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