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菅田将暉×岸善幸監督×クドカン「サンセット・サンライズ」特報公開 井上真央、中村雅俊、三宅健らも参戦

映画.com 2024年10月10日 8時0分

 菅田将暉が主演し、宮藤官九郎が脚本、岸善幸監督が監督を務める「サンセット・サンライズ」の公開日が2025年1月17日に決定し、特報が披露された。あわせて、新キャストとして井上真央、中村雅俊、三宅健、池脇千鶴、竹原ピストル、山本浩司、好井まさお、小日向文世らが出演することが発表された。

 本作は、楡周平氏の「サンセット・サンライズ」(講談社文庫)を映画化するもの。都会から移住したサラリーマンと宮城県・南三陸で生きる住民との交流や、人々の力強さや温かさをユーモアたっぷりに描くとともに、その背景にあるコロナ禍の日本、過疎化に悩む地方、震災などの社会問題と向き合いながら、エンタテインメントへと転化させる。ヒットメーカーの宮藤と「正欲」で第36回東京国際映画祭最優秀監督賞と観客賞を受賞した岸監督が手を組み、「あゝ、荒野」以来7年ぶりに岸監督とタッグを組んだ菅田が主演を務めた。

 新型コロナウイルスのパンデミックで世界中がロックダウンに追い込まれた2020年。リモートワークを機に、東京の大企業に勤める釣り好きの晋作(菅田)は、4LDK・家賃6万円の神物件に一目惚れし、三陸の町で気楽な“お試し移住”をスタートさせる。仕事の合間には海へ通って釣り三昧の日々を過ごすが、東京から来た〈よそ者〉の晋作に、町の人たちは気が気でない。一癖も二癖もある地元民の距離感ゼロの交流にとまどいながらも、持ち前のポジティブな性格と行動力でいつしか溶け込んでいく晋作だったが、その先にはまさかの人生が待っていた。

 井上が演じるのは、晋作の移住先の大家で、宇田濱町役場の企画課で空き家問題を担当する町のマドンナ的存在の関野百香役。井上は、「一歩前に進もうとする時の葛藤を、自分なりに見つめながら百香を演じました。朝になれば陽はまた昇るように、再生の物語として見て頂けると嬉しいです」とコメントを寄せた。

 百香の父で、宇田濱の漁師の関野章男役は、東北出身の中村が担う。晋作の田舎暮らしの世話を何かと焼いてくれる頼もしい存在の章男役について、中村は「完璧なnativeの宮城弁を話すつもりが、宮城出身にも関わらず、反省の残る方言で演じてしまった。反省!!!そんな奴です」と茶目っ気たっぷりに紹介した。

 東京から来た“よそ者”の晋作が百香と距離を縮めるのに気が気でない独身男たち、“モモちゃんの幸せを祈る会”の4人のメンバーは、三宅(タケ=高森武役)、竹原(ケン=倉部健介役)、山本(山城進一郎役)、好井(平畑耕作役)。三宅は「この土地から感じられる空気感や、一度受け入れたらとことん人を無防備にさせてしまう情の深さを、たくさん浴びながら精一杯演じさせていただきました」と語り、「撮影の間に芽生えた僕ら演者の“暑苦しい友情”にも是非ご注目ください!」とアピールした。

 小日向は、晋作が務める大企業シンバルの社長・大津誠一郎役。「撮影現場からの帰り道、車中から見た気仙沼の海に沈む夕陽の美しさに呆然としました」と三陸での撮影を振り返った。さらに、百香の勤務先の同僚でお節介だがみんなのまとめ役的存在の持田仁美役を池脇が担い、藤間爽子、茅島みずき、白川和子、ビートきよし、半海一晃、宮崎吐夢、少路勇介、松尾貴史らが出演する。

 特報で描かれるのは、コロナ禍の都会を飛び出して東北へ移住した晋作が出会う<まさかの人生>。趣味の釣りを堪能し、自然を満喫、新鮮な海の幸に舌鼓を打ち、そして大家さんの百香と恋の予感(!?)とお気楽な移住生活になるはずが、そうすんなりと行くはずもなく……。突然現れた“東京のサラリーマン”の晋作に、地元の独身男たちは対抗心を燃やす。ホヤをいきなり手渡す百香の父で漁師の章男をはじめ、行く先々で出会うのは一癖も二癖もある地元住民たち。サプライズにあふれた晋作の人生を予感させる映像となっている。

 撮影は、「余命10年」「最後まで行く」「青春18×2 君へと続く道」などを手掛けた今村圭佑。音楽は大貫妙子やDAOKOなどのアーティストや、NHK・Eテレの音楽教育番組「ムジカ・ピッコリーノ」(シーズン10)などの音楽制作も手掛けた網守将平が担当し、主題歌はシンガー・ソングライターの青葉市子が手掛けた。

 キャスト陣のコメント全文は以下の通り。

【井上真央/関野百香役】

心の奥に静かにしまっていた想いと向き合うことは、誰でも痛みを伴うことのように思います。
一歩前に進もうとする時の葛藤を、自分なりに見つめながら百香を演じました。
朝になれば陽はまた昇るように、再生の物語として見て頂けると嬉しいです。

【中村雅俊/関野章男役】

東日本大震災で被害を受けた南三陸の町で、井上真央さん演じる娘の百香と共同生活をしている漁師です。
そんな百香にも愛する人が現れ、戸惑いながらも応援する毎日を送るという優しい親父。
完璧なnativeの宮城弁を話すつもりが、宮城出身にも関わらず、反省の残る方言で演じてしまった。反省!!!そんな奴です。

【三宅健/タケ(高森武)役) 】

撮影の間の数週間、宮城や岩手の町に滞在させてもらいました。
東北の方々が経験されたあの痛みは、当時東京にいた僕には到底わかり得るものではないと思いますが、タケという役を通して、土地の言葉を使い、土地のものをいただき、この土地から感じられる空気感や、一度受け入れたらとことん人を無防備にさせてしまう情の深さを、たくさん浴びながら精一杯演じさせていただきました。

また、撮影の間に芽生えた僕ら演者の“暑苦しい友情”にも是非ご注目ください!
このような作品の一部になれたこと、この作品のおかげで出会えた皆様との御縁に感謝します。

【竹原ピストル/ケン(倉部健介)役】

“宇田濱町”のモデルとなっている岩手県、宮城県の海沿いの街には、これまでの音楽活動の中で散々お世話になってきたいくつかのライブハウスがあり、頼もしいマスター達がいて、優しく親切なスタッフさん方がいて、あたたかくライブにお付き合い下さるお客さん方がいます。

毎度毎度、とても楽しく豊かな時間を過ごさせていただいています。
要所要所、そんな皆さんのお顔をお守りのように思い浮かべつつ撮影に参加していました。

ぼくは“ケン”役を担当させていただきました。
彼が“宇田濱町”や宇田濱の仲間達に抱いている深い愛着、ときに執着をしっかりと表現できていたら嬉しいですし、それはそっくりそのまま、ぼくが上記のような皆さんへ抱いている深い愛着、ときに執着です。
その想いを伝えるチャンスをいただいた、という意味でも、この作品に出演させていただけたことが嬉しかったです。

それぞれ守りたいもの、守ってきたものがあって、それぞれ守りたい理由、守るための手段があるのかなと思います。それぞれであるがゆえにときに摩擦を起こしますが、その摩擦からこそ生じるぬくもりに触れることができるような、優しい優しい作品だと思います。

出演の機会をありがとうございました。
皆さん、どうぞご覧下さい!

【山本浩司/山城進一郎役】

この作品において自分に出来ることは何か? それはクランクアップのその日まで山城という役を演じ切ること。そんな当たり前のことを深く自分に誓い撮影に入りました。試写当日、果たして自分は何ができたか?なんてどうでもいい、心根のあたたかい映画がそこにありました。是非劇場でご覧ください!

【好井まさお(平畑耕作役)】

町役場に勤める耕作を演じさせて頂きました。
コロナ禍のもと震災復興に奔走する、百香の幸せを心から祈る、ケン、タケ、山城、耕作の祈る会メンバーが愛くるしくてたまりません。そして出てくる料理が、全部美味しそうで、実際とんでもなく美味!
晋作を演じる菅田さんの食べっぷりを見たらむっちゃ腹減ります。是非映画館に足を運んでください!

【小日向文世/大津誠一郎役】

撮影現場からの帰り道、車中から見た気仙沼の海に沈む夕陽の美しさに呆然としました。
主人公と関わる、震災を乗り越えた人々の素朴さと力強さが印象的で、あらためてこの日本という国の自然と人々に対して、愛おしさと感動をこの作品から受けました。
終わり頃に流れる「おもいでのアルバム・いつのことだか思い出してごらん」がいつまでも心に残ります。

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