2025年に英ロンドンのバービカン・シアターで上演されるアントン・チェーホフの名作「かもめ」に、主演のケイト・ブランシェットに加え、「デッドプール&ウルヴァリン」の悪役カランドラ・ノヴァ役で話題を呼んだエマ・コリンと、ジェーン・カンピオン監督「パワー・オブ・ザ・ドッグ」で脚光を浴びたコディ・スミット=マクフィーが参加することが決定した。
チェーホフの代表作である「かもめ」は、芸術家とそれを取り巻く人々の群像劇。スミット=マクフィーが作家希望の青年コスチャ、コリンがコスチャの恋人で女優志望のニーナ、ブランシェットがコスチャの母で大女優のアルカージナを演じる。
ブランシェットとスミット=マクフィーは、Apple TV+ドラマ「ディスクレーマー 夏の沈黙」(アルフォンソ・キュアロン監督)に続いての親子役での共演となる。コリンが演じるニーナは、ブランシェットが1997年にシドニーのベルボア・ストリート・シアターで上演されたニール・アームフィールド演出版で演じたほか、ヘレン・ミレンやナターシャ・リチャードソン、キャリー・マリガンらが同役を演じてきた。また、ブランシェット演じるアルカージナ役は、過去にはジュディ・デンチやバネッサ・レッドグレイブら名だたる大女優たちが演じてきた。
演出は、ドイツ演劇界で活躍するトーマス・オスターマイヤー。劇作家のダンカン・マクミランとオスターマイヤーが脚本を手掛ける。そのほかの共演者は、ポリーナ役にプリヤンガ・バーフォード、メドベージェンコ役にザッカリー・ハート、シャムラーエフ役にポール・ヒギンズ、マーシャ役にターニャ・レイノルズ、ソーリン役にジェイソン・ワトキンスら。
2025年2月26日にプレビュー公演が始まり、3月6日公式オープニング・ナイトを迎え、 4月5日までの6週間限定で上演される。