ジョニー・デップと奇才ティム・バートン監督が7度目のタッグを組んだファンタジー映画「アリス・イン・ワンダーランド」が本日10月18日午後9時から、日本テレビ系の「金曜ロードショー」で放送されます。映画.comでは、概要とあらすじ、キャスト情報のほか、バートン監督とデップ、常連俳優陣の絆の深さについても解説します。
原作は、ルイス・キャロルの児童小説「不思議の国のアリス」とその続編「鏡の国のアリス」。本作は、世界中で愛されつづける物語の主人公、アリスの“その後”を、バートン監督が独特の世界観で描いた実写映画となっています。日本では興行収入118億円のメガヒットとなりました。
19歳となったアリス役に、本作で一気にスターダムを駆け上がったミア・ワシコウスカ、帽子職人のマッドハッター役にデップ、頭の大きな赤の女王役に当時バートン監督のパートナーだったヘレナ・ボナム=カーター、美しい白の女王役をアン・ハサウェイが演じました。日本語吹き替え版の声優は、マッドハッター役をジョニー・デップ本人公認の平田広明、赤の女王役を朴璐美、白の女王役を深田恭子が務めました。
【あらすじ】
19歳に成長したアリスは、母に無理やり連れて行かれたパーティーで見つけた白ウサギを追いかけ、穴に転がり落ちてしまう。たどり着いたのは、邪悪な赤の女王が支配する恐怖の国「ワンダーランド」だった。そこで白ウサギやドードー鳥、ヤマネ、太った双子たちから、青いイモムシのアブソレムの元に連れて行かれたアリスは、自身が「予言の書」に描かれた暗黒時代を終わらせる戦士だと知らされる。
アリスはすべてが夢だと考えるが、「予言の書」に描かれたアリスが「ワンダーランド」に現れたと知った赤の女王は、アリスを捕まえるよう命令を下す。一方、自在に姿を消すことができるチェシャ猫と森の中で出会ったアリスは、チェシャ猫の案内で帽子屋のマッドハッターの元へと案内される。アリスを何年も待ち続けていたマッドハッターは、彼女を連れて白の女王の城を目指す。
【キャラクター/英語版声優/日本語吹き替え版声優】
マッドハッター:ジョニー・デップ/平田広明
アリス:ミア・ワシコウスカ/安藤瞳
赤の女王(イラスベス):ヘレナ・ボナム・カーター/朴璐美
ハートのジャック(イロソヴィッチ・ステイン):クリスピン・グローバー/藤原啓治
トウィードルダムとトウィードルディー:マット・ルーカス/小形満
白の女王ミラーナ:アン・ハサウェイ/深田恭子
白うさぎのマクトウィスプ:マイケル・シーン/塩屋浩三
チェシャ猫:スティーヴン・フライ/茶風林
青い芋虫のアブソレム:アラン・リックマン/土師孝也
ヤマネのマリアムキン:バーバラ・ウィンザー/京田尚子
三月うさぎ:ポール・ホワイトハウス/大川透
ベイヤード:ティモシー・スポール/廣田行生
ジャバウォッキー:クリストファー・リー/稲垣隆史
【俳優との絆を重んじるティム・バートン監督作の魅力】
●ジョニー・デップとティム・バートン監督のゴールデンタッグ!
「シザーハンズ」で初めてタッグを組んで以降、「エド・ウッド」「スリーピー・ホロウ」「チャーリーとチョコレート工場」「ティム・バートンのコープスブライド」「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」「アリス・イン・ワンダーランド」「ダーク・シャドウ」と、8作も監督&キャストとして組んできた盟友同士であるふたり。
常に互いをリスペクトし合い、あうんの呼吸でコラボレーションを楽しんできました。「アリス・イン・ワンダーランド」のキャンペーンで来日した際に、デップは「他の監督と違うのは、ティムがティムだから。本当の意味での作家で、真のアーティスト。彼は野心ではなく、純粋な気持ちから芸術を作ってるし、妥協をしない。彼と一緒に仕事をするのは、家に戻るような感覚だよ。居心地が良くて、とても満足感が強いんだ」とバートン監督との仕事にご満悦でした。
それを受けてバートン監督も、デップについて「ジョニーは今まで本当にいろんなキャラクターを演じてくれた。でも、僕たちは毎回、初顔合わせだと思って臨んでいるよ。それが喜びだし、それが芸術だ。ジョニーからは、いつもエネルギーをもらってるよ」とコメント。このやりとりからも、お互いに良い刺激を受け合っている素晴らしい関係性であることがうかがえました。
●マイケル・キートンとの再タッグ作「ビートルジュース ビートルジュース」
バートン監督といえば、デップをはじめ、何度も組んでいる常連の俳優が多数います。現在公開中の「ビートルジュース ビートルジュース」は、ティム・バートン・ワールドの原点とも言うべき1988年公開の「ビートルジュース」を皮切りに、「バットマン」シリーズでもコラボレートしてきたマイケル・キートンとの再タッグ作です。
もともとディズニースタジオのアニメーターとしてキャリアをスタートさせたバートンが、30歳の時に監督した「ビートルジュース」は、彼の出世作となり、自身初の全米初登場 No.1 を獲得したエポックメイキングな作品です。本作で4週連続 No.1を獲得したバートン監督は、名実ともにハリウッドのヒットメーカーの仲間入りを果たしました。その後、2人が手掛けた「バットマン」シリーズで、両者はハリウッドで不動の地位を築いていくことに。
「ビートルジュース」の35年後を描くホラーコメディ「ビートルジュース ビートルジュース」は、第81回ベネチア国際映画祭のオープニング作品に選出されました。全米ではオープニング興行収入 1 億ドルを突破し、バートン監督史上歴代1位である「アリス・イン・ワンダーランド」に肉薄する歴代2位の記録を樹立。イギリス、オーストラリア、スペインなど40カ国でも初登場1位を獲得しました。
本作のキャスティングでは、前作から引き続き主人公・ビートルジュースを演じたキートンをはじめ、キャサリン・オハラやウィノナ・ライダーも同じ役どころを演じているのでご注目を。ちなみに13年間にわたってパートナーだったヘレナ・ボナム・カーターもバートン監督作には7作も出演してきましたが、2014年に破局。でも、バートン製作の続編「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」では赤の女王役を続投しています。