SF大作映画「デューン 砂の惑星 PART2」が、アカデミー作曲賞の応募条件を満たしていないと米バラエティが報じた。
フランク・ハーバートのSF小説を映画化し、第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。作曲は、映画音楽の巨匠ハンス・ジマーが前作に引き続き担当した。
アカデミー賞の規約では、「あらゆるメディアの続編やフランチャイズなどの場合、そのスコアは既存のテーマやフランチャイズの過去のスコアから借用した音楽を20%以上使用してはならない」とされている。今回は、この条件が満たされていないようだ。
ジマーはバラエティの取材に対し、「受賞のために音楽を作っているわけではない」とコメント。「ドゥニ・ビルヌーブのような先見の明を持つ監督と共同でつくり上げた作品を、私はとても誇りに思っている。これは、より大きな映画体験への我々の貢献だ」と語った。
「ストーリーテリングの世界では、我々の目的は物語に貢献し、観客とつながることだ。この作品では、私たちは本の前半で私たちが始めた旅を、まさにその瞬間から続けている。スコアは常に、そのテーマを拡大し、進化させ、本と同じように、最初の言葉から最後の音符まで計画された自然な結末へと導くように書かれている」と創作過程を説明している。
アカデミー作曲賞の候補からは外れたものの、各批評家協会賞、組合賞、ゴールデングローブ賞などでは選考の対象となる。また、ジマーは第二次世界大戦ドラマ「それでも夜は明ける」のスティーブ・マックイーン監督と再コラボした「ブリッツ ロンドン大空襲」でのノミネートの可能性を残している。