13回目を迎える「ポーランド映画祭」が11月22日~28日YEBISU GARDEN CINEMAで開催される。ショパンピアノコンクールのドキュメンタリー、ノーベル文学賞作家原作アニメ、注目の若手監督ヤン・コマサ未公開作など旬のポーランド映画全6本が上映される。
注目作品は、ノーベル文学賞作家ヴワディスワフ・レイモントの原作を手描きの油絵で描いたアニメーション作品「農民」(昨年度のアカデミー賞国際長編映画賞ポーランド代表作品)と、2021 年日本人ピアニスト反田恭平さんが2位に入賞したショパン国際ピアノコンクールの舞台の裏側を撮ったドキュメンタリー「ピアノフォルテ」だ。両作品とも日本初上映となる。
現在ポーランドで最も勢いのある若手注目監督、ヤン・コマサを特集。上映作品は日本の“ひきこもり”に着想を得た日本未公開の衝撃作「自殺ルーム」、1944 年に起きたワルシャワ蜂起を真正面から捉え、ポーランドで観客動員数180万人の記録的ヒット作「リベリオン ワルシャワ大攻防戦」、過去を偽って聖職者として生きる男をモデルとし、2020 年アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた「聖なる犯罪者」の3本。さらに今年日本でも話題を集めたポーランド映画として、ナチスによって家族を殺されてしまったユダヤ人の壮絶な復讐劇を描いた禁断の自伝的小説を映画化した「フィリップ」もピックアップ。11月22日にはポーランド広報文化センターによる開幕挨拶を行い、11月23日、24日にはトークイベントも開催される。
「ポーランド映画祭2023」は、11月22日~11月28日YEBISU GARDEN CINEMAにて開催。スケジュール詳細は公式HP(http://www.polandfilmfes.com/)で告知する。
▼イエジー・スコリモフスキ監督(監修)からのメッセージ
毎年、ポーランド映画祭にお越しくださりありがとうございます。今年も皆さんの期待に応えられるよう、選りすぐりの映画を揃えました。現在、ヤン・コマサ監督の最新作をプロデュースしている都合上、残念ながら会期中に日本へ行くことができません。代わりにコマサ監督の特集を堪能いただき、来年完成予定の新作を楽しみにお待ちください。そしてまた皆さんにお会いできる日を心待ちにしています。
▼ラインナップは以下の通り。
「農民」(原題:Chłopi )
「ピアノフォルテ」 (原題:Pianoforte)
「自殺ルーム」(原題:Sala samobójców)
「リベリオン ワルシャワ大攻防戦」 (原題:Miasto 44)
「聖なる犯罪者」 (原題:Boże Ciało)
「フィリップ」 (原題:Filip)