歌舞伎俳優の中村獅童が10月29日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「ヴェノム ザ・ラストダンス」ジャパンプレミアイベントにヴェノムスーツで登場。愛着のあるヴェノムスーツをお持ち帰りできると聞いて笑顔を浮かべていた。イベントには、諏訪部順一、スペシャルゲストとして、お笑い芸人のせいや(霜降り明星)、ゆうちゃみも参加した。
スパイダーマンの宿敵としても知られるマーベルコミックのダークヒーロー、ヴェノムの活躍を描いた人気シリーズの3作目にして最終章となる本作。ヴェノムや前作で戦ったカーネイジら「シンビオート」と呼ばれる地球外生命体の創造主である最強の敵・邪神ヌルが登場し、エディとヴェノムが壮絶な戦いを繰り広げる。
ステージ上には、巨大なヴェノムの横顔と赤い舌をかたどったレッド舌(ヴェロ)カーペットを設置。そこに、1作目からヴェノムの声を担当する獅童が、最後となるヴェノムスーツを着用して颯爽と登場する。ファンにとっては見慣れた獅童のヴェノムスーツだが、今回が最終章ということに「とても寂しいですよ」とつぶやく。
歌舞伎俳優仲間からも、獅童がヴェノムの声をやっていることは知れ渡っているそうで、「すごく多くの人から『どうなるんだ?』と聞かれるんです。歌舞伎界でもヴェノムファンが多いんです」と語る。獅童と同じく第1作からヴェノムの相棒であるエディ・ブロックの声を演じる諏訪部も「『スパイダーマン』のファンからも注目度が高い作品。僕がこの作品に携わることを聞いて、羨ましがっている人も多いんです」と反響の多い作品であることを強調する。
『ヴェノム』シリーズと言えば、獅童がヴェノムスーツで登場することも慣例となっているが、関係者からヴェノムスーツをお持ち帰りできるのかも?という話を聞いた獅童は「本当にいただけるんですか?」と確認。「僕はスパイダーマンのスーツを着て夜散歩するのが趣味なのですが、ヴェノムスーツでも散歩できる」とまんざらでもない表情を浮かべる。それでも「スパイダーマンスーツは1人で着られるのですが、ヴェノムスーツは3人がかりじゃないと着ることができないので、家族に手伝ってもらわないと……」と心配ごとを口にしていた。
この日は、シリーズのファンというタレントのゆうちゃみとお笑い芸人のせいやも応援に駆けつけた。ゆうちゃみはヴェノムスーツ姿の獅童を見ると「まじでヴェノム。耳の穴までヴェノム」と再現度に驚きをみせる。せいやも「この格好で獅童さんが打ち合わせをしているのを見て、『ヴェノム、めっちゃ大人しいやん』って思いました」と獅童のなり切り感に脱帽していた。
獅童は「今回は本当にすごいですよ。お仕事でやらせていただいていますが、僕自身も『ヴェノム』のファンなので、吹き替えの映像を観ていて泣きました」と期待を煽っていた。