巨匠リドリー・スコットが手掛けた名作の続編「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」のアクションメイキング映像が公開された。グラディエーターたちの鍛え抜かれた肉体が大迫力でぶつかりあう、バトルシーンの裏側がとらえられている。
古代ローマを舞台にした前作「グラディエーター」は、苛烈を極める皇帝の後継者争いの陰謀に巻き込まれ、奴隷の座へと落とされた元大将軍マキシマスが復讐を誓い、剣闘士(グラディエーター)としてコロセウムで極限の闘いに挑むさまを描いた。ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、リチャード・ハリスら名優たちによる演技合戦、大スケールで描かれる情熱的なバトルシーンなどが話題を呼び、第73回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞を含む5部門受賞を果たした。
今作では前作の“その後”が、最新技術によってさらにグレードアップした映像で描かれる。激しい闘いの末に剣闘士マキシマス(クロウ)が皇帝コモドゥス(フェニックス)に勝利したことで、大きな転換点を迎えたかに思われたローマだが、十数年後、次なる暴君の圧政によって市民は苦しい生活を強いられていた。そんな中、将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)率いるローマ帝国軍の侵攻によって愛する妻を殺されたルシアス(ポール・メスカル)は奴隷として売られ、グラディエーター=剣闘士となる。
ルシアス役に大抜擢されたメスカルは、「aftersun アフターサン」(22)の演技が高く評価され、第95回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど、一気にスターダムへと駆けあがった。本作では、剣闘士=グラディエーターとして成り上がらんとする主人公を熱演。鍛え抜かれた肉体から繰り出されるダイナミックなアクションシーンで、新境地を切り拓く。
メスカルは「巨漢の男たちが剣を振り回す中で、私のような普通の体格の人間が生き残れるはずがない」と、週6日のトレーニングと徹底した食事管理を6カ月間続けて肉体改造し、英雄ルシアスを創り上げたことを明かしている。
映像では、「ここにいる意味を考えろ! この努力が作品を創り上げる!」と叱咤激励するトレーナーの姿とともに、大勢の屈強な漢たちがトレーニングに励む光景や、当時の剣闘士さながらセットで訓練に取り組む様子などが映し出される。メスカルが「ワイヤーはいらない」と体当たりのアクションシーンに挑む姿も収められ、スコット監督も「ポールの動きは俊敏で剣使いは秀逸だった」と絶賛している。
11月4、5日にはメスカルをはじめとするメインキャストたちの来日イベントも予定され、11月2~5日には衣装展の開催も決定。東京ミッドタウン日比谷のB1地下広場にて、メスカル、デンゼル・ワシントン、コニー・ニールセン、フレッド・ヘッキンジャーが実際に撮影で着用した衣装が展示される。会場にはフォトスポットも設置され、会場の写真をアップすることでプレゼントキャンペーンにも参加できる。
「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」は11月15日から全国公開。