マッツ・ミケルセンが母国デンマーク開拓史の英雄を演じた「Bastarden(原題)/The Promised Land(英題)」が、「愛を耕すひと」の邦題で2025年2月14日に全国公開されることが決定した。あわせて、予告編とポスタービジュアルが披露された。
第62回ベルリン国際映画祭で2つの銀熊賞(脚本賞、男優賞)に輝いた「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」のニコライ・アーセル監督と、“北欧の至宝”ミケルセンが2度目のタッグ。デンマーク開拓史の裏に隠された、ある愛の物語を紡ぐ。
原作は、イダ・ジェッセンによる史実に基づく歴史小説「The Captain and Ann Barbara(英題)」。発売前に読んだアーセル監督が感銘を受け、マッツに声をかけたことで本作の企画が動き出した。
「悪党に粛清を」「ライダーズ・オブ・ジャスティス」など多くのマッツ出演作に携わってきたアナス・トマス・イェンセンも脚本に加わり、壮大で美しい一大叙事詩を映画化。本作はアカデミー賞国際長編映画賞デンマーク代表に選出されたほか、ベネチア国際映画祭コンペティション部門にも出品された。
舞台は18世紀デンマーク。退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉は、貴族の称号を懸け、ひとり荒野の開拓に名乗りを上げる。しかし、それを知った有力者フレデリック・デ・シンケルが、ありとあらゆる手段でケーレンを追い払おうと躍起になる。襲い掛かる自然の脅威とデ・シンケルからの非道な仕打ちに抗いながら、彼のもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラや家族に見捨てられた少女アンマイ・ムスとの出会いにより、ケーレンの頑なに閉ざした心に変化が芽生えていく。
予告編は、退役軍人のケーレン大尉が、成功の報酬に「貴族の称号」が欲しいと答え、一同に失笑される場面で幕を開ける。誰もが諦める難攻不落の未開の地の開拓に挑むケーレンの前に、自らの権力が揺らぐことを案じ、土地の所有権を主張する有力者デ・シンケルが立ちはだかる。後半では、称号を懸けて孤独に闘う彼が、夫を失った女性アン・バーバラや捨てられた少女と出逢い家族のように心を通わせていく様子や、肌の色の違いを理由に虐げられる少女を巡って葛藤する様子が描かれる。
予告編のナレーションは、「ハンニバル」シリーズや「ドクター・ストレンジ」「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」などでミケルセンの吹き替えを担当した人気声優・井上和彦が務めた。
本作は11月3日から愛知・名古屋で開催される「NAGOYA CINEMA Week」のオープニング作品としてジャパンプレミアが決定している。