2016年に韓国で起きた振り込め詐欺事件をモチーフにした「市民捜査官ドッキ」の予告編と場面写真が公開された。
韓国では06年に振り込め詐欺犯罪の初の事例が発生して以来、次第に高度化する手口で市民を脅かしている。物語は、振り込め詐欺の被害に遭ったシングルマザーに、詐欺組織のメンバーから「警察へ通報してほしい」と救助要請が入ったことで始まる。詐欺被害者と詐欺師が特別同盟を結ぶという奇抜な設定のもと、韓国と中国・青島(チンタオ)を舞台に個性豊かな市民たちによる警察顔負けのダイナミックな追跡劇が展開する。
全財産を失う絶望のなかでも、自身の状況を乗り越えようとするドッキ役にラ・ミラン(「高速道路家族」)、彼女に振り込め詐欺を密告する詐欺組織の一員ジェミン役にコンミョン(「エクストリーム・ジョブ」)を配した。
自身のクリーニング店が火災になり、お金を必要としていたドッキに、銀行のソン代理から「融資商品を紹介したい」という電話がかかってくる。「融資に必要だから」とあれこれ手数料を請求され、ソン代理に送金したドッキ。しかし、この一連の流れが振り込め詐欺だったことを知り、ショックを受ける。子どもたちと路頭に迷うドッキに、再びソン代理から電話がかかってくるが、なぜか「詐欺組織の情報提供をする」と助けを求めてくる。ドッキはソン代理を救い、奪われたお金を取り戻したい一心で、それぞれ特技を持つ心強い同僚たちとともに、中国・青島へと向かう。
予告編では、詐欺に遭ったドッキが仲間とともに現地のタクシーに乗ってアジトを探し回る様子や、ソン代理との対面が描かれ、さらには詐欺集団の黒幕も登場。名もなき市民が詐欺集団に立ち向かう39日間の大捜査がとらえられ、本編への期待が膨らむ映像となっている。