有村架純と坂口健太郎が主演を務めたNetflixシリーズ「さよならのつづき」の新たな場面写真7点が公開された。坂口扮する成瀬の妻で、どうしようもない運命に翻弄されるミキを演じた中村ゆりの様々な表情が切り取られている。
本作は、事故で恋人を失った女性とその恋人に命を救われた男が、北海道とハワイを舞台に運命に翻弄される美しくも切ない愛の物語。完全オリジナルストーリーとなり、「8年越しの花嫁 奇跡の実話」「余命10年」の岡田惠和が脚本を手掛けた。監督は、岡田とNHK連続テレビ小説「ひよっこ」でもタッグを組んだ黒崎博。
有村が演じるのは、傷ついた人を笑顔にする最高に美味しいコーヒーを世界に広めようと奮闘する菅原さえ子。坂口は、子供の頃から体が弱く多くのことを諦めてきた大学職員の成瀬和正役を担う。
中村が演じたのは、主人公さえ子(有村)の恋人・雄介(生田斗真)の心臓を移植され命を救われた成瀬(坂口)の妻・ミキ。成瀬の病を知ったうえで自らプロポーズするほど、自らの手で幸せを掴みに行く女性で、北海道でリンゴ園を営む実家で夫と共に暮らしながら、常に前向きに夫を支え続ける。
しかし、移植が成功し新たな人生をふたりで歩み始めたさなか、成瀬の度重なるフラッシュバックと思いもよらぬ行動に、ミキは次第に違和感と不安を募らせていく。そして、さえ子と成瀬が何かに導かれるように出会い、やがて雄介の記憶が成瀬の中に残っていることを知ったふたりの気持ちが揺れ始める中、ミキもその運命に翻弄されていく。
ミキを中心に切り取られた場面写真には、彼女がリンゴ園で溌溂と働く様子や、術後に仕事復帰した成瀬を送迎する献身的な姿などが収められている。北海道の壮大な景色の中で車を運転するシーンを撮影するために、中村は運転免許を取得。黒崎監督も、素敵なシーンになったと自信を覗かせている。さらに、成瀬と夫婦の時間を噛みしめるシーンや、いつも笑顔を絶やさないミキが流す涙、そして、さえ子と対峙する場面などのカットも公開された。
夫役を演じた坂口は中村について、「とっても素敵でしたし、クランクインする前に、台本を読んで有村さんともミキさんの気持ちめっちゃわかるよね、と話していました。ミキさんって、観ている人の心情の語り部のような存在。自分自身も演じている中で、彼女のことが大事で大事で仕方ないのに、キツイな…という気持ちになった時が何度もあった」と撮影を振り返る。
黒崎監督も「撮っていて、気持ちが一番わかってしまう役なので正直辛かったですね。その分、多分観ている人たちの目線にいてくれる人になっていると思っていて。夫に対する恋愛から始まった愛もあれば、自分の家族やそのまわりに対するもっと広い意味合いでの愛だったり、たくさんのいろんなかたちの愛を持っている人だからこそ、図らずもいつも辛い立場に立たされてしまう。そんなキャラクターを、中村さんがずっと体現して演じてくれていた。それは、やっぱり平気な気持ちでは撮れない。でもだからこそ、物語の芯のようなあったかい部分を作ってくれた方だったと思います」と中村が演じ切ったミキというキャラクターへの思いを語った。
第1話は、さえ子と雄介にフォーカスしたストーリーとなり、全編を通して“雄介”という存在がどれほど登場人物たちにとって重要な存在であるかが描かれる。続く第2話では、もう一組のカップル“成瀬とミキ”夫婦の目線で物語が紡がれる。
Netflixシリーズ「さよならのつづき」は11月14日より配信スタート。