映画「ヴェノム」シリーズの最終章「ヴェノム ザ・ラストダンス」が、本日11月1日から全国公開されている。最凶最悪のバディとして世界の危機を救ってきたエディとヴェノム――本記事では、そんな“俺たち”2人の前に立ちはだかるシンビオートの創造主“ヌル”の謎に迫っていく。
シリーズ1作目から本作公開の2024年まで、6年以上の歳月をかけて作られた映画「ヴェノム」シリーズ。シリーズ2作目でヴェノムを襲った最凶の敵カーネイジは、ヴェノムと同じシンビオートと殺人鬼から生まれたヴィランだった。「ザ・ラストダンス」では、宇宙で最も邪悪な存在であるシンビオートの創造主“ヌル”という最凶最大の敵が登場し、エディとヴェノムが絶体絶命のピンチに陥るさまが描かれている。
ヴェノムの“故郷”のにいるヌルは宇宙で最も邪悪な神で、太古の昔に自分が作り出したシンビオートの反乱により幽閉されている。ヌルが解放されるには“鍵=コーデックス”という物体が必要で、それを手に入れて全惑星を滅ぼし、裏切り者のシンビオートを殲滅させることを企んでいたのだ。
そして、そのコーデックスは、エディとヴェノムが完全に一体化したときに現れる物質であることが判明。コーデックスを探すヌルは、配下のゼノファージというシンビオートを捕食する危険な生物を宇宙の隅々へ送り出し、エディとヴェノムの“俺たち”2人を狙い始める――。
エディとヴェノムが生み出すコーデックが消えれば、ヌルの復活を防ぐことができる。しかし、それは簡単な話ではない。エディとヴェノムの2人のうち、どちらかが命を落とさない限り、コーデックスが消えることはないからだ。
シリーズ3作を通して脚本を担当し、本作で監督デビューを果たしたケリー・マーセルは「エディとヴェノムは愛し合っているんです」とエディとヴェノムの関係について語っている。シンビオートが地球で生きるために寄生する“宿主”は、相性が合う相手でなければ共生は成立しない。目的のためには手段は選ばず、乱暴な一面は多々あるが心根は優しい孤独な一匹狼同士のエディとヴェノム。時には激しくぶつかり合うものの、互いに助け合って成長し、生涯の“相棒”となっていった“俺たち”は、もう一緒にはいられなくなるのだろうか……。
マーセル監督は「この映画を最もスケールが大きく、最高の出来の、壮大な叙事詩のような作品にしなければなりません。『カサブランカ』のような映画です」と“最終章”であるからこそエモーショナルである作品にしなくてはならないと明かしている。