ジャンル系映画祭の権威「シッチェス・カタロニア国際映画祭」で最優秀長編映画賞に輝いたオカルトホラー「WHEN EVIL LURKS(英題)」が、「邪悪なるもの」の邦題で、2025年1月31日から公開されることが決定。あわせてティザービジュアル、特報も披露された。
教会が終わった、神なき世界。悪魔に魂を乗っ取られ、体が腐敗していく者――“悪魔憑き”の存在が人々の生活に暗い影を落としていた。“悪魔憑き”は処理人によって適切に処理されなければならず、古くから伝わる7つのルールを守らなければ、悪魔の力がまるで伝染病のように広がって人々を蝕み、やがてこの世の終わりが到来するという。
ある日、ペドロとジミーの兄弟は村の外れに変死体を発見し、さらには近隣の住民が家族に出た“悪魔憑き”を隠していることに気付く。2人は7つのルールに従って慎重に対処しようとするが、伝承を信じない人々の無謀な行動によってタブーは犯され、周囲は“悪魔憑き”で溢れかえってしまうのだった。最愛の家族を守るべく、ペドロとジミーは感染から逃れようと姿の見えない悪が蔓延るアルゼンチンを途方もなく彷徨い始めるが…。
監督は、ギレルモ・デル・トロ製作でハリウッドリメイクが決定したことでも話題を呼んだ新感覚ホラー「テリファイド」の鬼才デミアン・ラグナ。悪魔の憑依が伝染病のごとく拡大するというツイストの利いた設定の本作は、「シッチェス・カタロニア国際映画祭」ではラテンアメリカ作品初の最優秀長編映画賞受賞という快挙を成し遂げている。また、米映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」のTOMATOMETERも96%フレッシュ(10日30日時点)を記録している。
特報映像では、暗闇の中を主人公ジミーが慎重に運転している様子が映し出される。車のライトが前方を微かに照らす中、ふらつく女性の不気味な姿が現れる。追い越そうとした瞬間、「“最悪”が来る」というテロップが映し出され、続いて車が激突。女性を轢いたことが明らかになるが、彼女は大量の血を流しながらも動き出し、邪悪で鋭い目でジミーを睨みつけたところで映像は切れている
「邪悪なるもの」は、25年1月31日から新宿武蔵野館ほか全国公開。