山本舞香が主演し、堤幸彦監督が原案・演出を手掛けた中京テレビ開局55周年記念ドラマ「令和の三英傑!」が、12月11・18日(午後11時59分~0時54分)に中京テレビ・日本テレビ系全国ネットで放送されることがわかった。岡山天音、平野綾、佐藤二朗が共演する。
本作は名古屋愛を前面に押し出したコメディドラマ。名古屋市出身の堤監督が原案・演出、同市出身で第50回岸田國士戯曲賞を受賞した佃典彦が脚本を担当し、愛知県出身の平野、佐藤が出演。全編を通して名古屋弁のセリフが飛び交う。
400年前に愛知県出身の3人の武将、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康によって繰り広げられた通称・戦国三英傑の戦い。本作では、その三英傑の直系子孫だと信じて疑わない人々が、意地とプライドと血筋をめぐる争いを繰り広げる。
老舗の洋食屋「キッチンKnob」の店主、織田信郎(佐藤)は看板メニューの赤味噌ハムカツ定食に並々ならぬ自信を持っていた。しかし一人娘のよし乃(山本)は旧態依然のやり方に疑問をおぼえ、若者向けの新規メニューを提案し、父親と対立していた。ある日、弓道の腕前を買われたよし乃は、演劇の稽古に参加し、弓を指導することに。そこで「トヨトミー製作所」の一人息子、木下藤吉(岡山)と出会う。一方、岡崎にある「グランドホテル葵」のオーナーで、インフルエンサーとしても影響力を持つ徳川春日(平野)が不穏な動きをみせていた。
堤監督とはドラマ「死神さん2」(22)以来のタッグとなる山本が演じるのは、織田家の末裔(?)として父親と対立しながらも、傾きかけた老舗洋食屋の立て直しを図る婚活女子・織田よし乃。山本は、「堤監督とも、またご一緒できて、とても嬉しいなと思う反面緊張感でとても気合いが入りました」と語り、現場に入ってから、色々お話ができて緊張感がほぐれて『よし乃』としてしっかり役に入れる空気をスタッフの皆様が作ってくださり居心地の良い現場でした」と撮影を振り返った。
織田家と犬猿の仲の豊臣家の末裔(?)・木下藤吉役は、堤監督作品に初参加となった岡山。トヨトミー製作所の一人息子ながら学生演劇にハマり、就職を逃したうだつのあがらない青年を演じる。平野は、20歳年上の旦那・康元を手玉にとり、グランドホテル葵の実権を握る才媛・徳川春日役。そして、「夏目アラタの結婚」など数多くの作品で堤監督とタッグを組んできた佐藤が、よし乃の父親で口うるさいが気は小さい織田信郎役で出演する。
キャスト陣と堤監督のコメント全文は以下の通り。
【山本舞香】(鳥取県米子市出身)
台本を読ませていただいて「令和の末裔」のお話という面白い作品に参加させていただける事とても光栄に思いました。
堤監督とも、またご一緒できて、とても嬉しいなと思う反面緊張感でとても気合いが入りました。
現場に入ってから、色々お話ができて緊張感がほぐれて「よし乃」としてしっかり役に入れる空気をスタッフの皆様が作ってくださり居心地の良い現場でした。
そして天音くんとも10年ぶりにご一緒させていただいて、藤吉とよし乃としてお芝居をさせていただき自分的に心地よくお芝居できて「藤吉」役が天音くんで本当に良かったと心から思っています。
お父さん役の二朗さんも本当に毎回毎回会うたびに刺激を受け、ガッツリご一緒させていただいたのは今回初めてだったので勉強させていただきました。
他のキャストの方々ともコミュニケーションを取らせていただいて私も完成が楽しみです!
とても面白い作品になっていると思うので皆様楽しみにしていてください。
【岡山天音】(東京都国立市出身)
堤監督と初めてご一緒させていただけてとても光栄でした。堤組にしかない刺激に溢れた現場で楽しかったです。
山本さんをはじめ、キャストの皆様も格好良くて個性的な皆様で、今作でご一緒できた事、本当に嬉しく思います。
よし乃と藤吉と、その周りの人々と、小ネタに溢れたドタバタな人間模様を楽しんで、明るい気持ちになっていただけたらと思います。
【平野綾】(愛知県名古屋市出身)
愛知県出身だとあまり知られていなかったのですが、そのご縁で堤監督作品に出演させていただけるなんて!先祖代々に感謝です。
慣れ親しんだ名古屋弁とは違う岡崎弁は難易度が高く、徳川家に失礼のないように思いっきりはっちゃけました!
春日が何を企んでいるのか、作品の随所に出てくる”名古屋あるある”と共にお楽しみください。
【佐藤二朗】(愛知県春日井市出身)
なんだと!? 堤幸彦が、彼と俺の故郷である愛知県を舞台にした、オール名古屋弁のドラマをつくるだと!?
どえりゃあがや。そんなの、俺が駆けつけないでどうする。この年の瀬、名古屋カラーで全国を染めあげようぞ。
【堤幸彦】(愛知県名古屋市出身)
まずこの企画をいただいて、最初に思いついたのは、子供の頃、名古屋の大通りを練り歩く“三英傑”の勇姿です。トラウマなほど心に焼きついております。いつかそれにまつわる物語を作りたいとずっとイメージしていました。それは名古屋人としての誇りなのでしょうか。もちろん大河ドラマや現代に蘇る話ではなく、『今を生きる三英傑』の話です。すると色んなことがつぎつぎ思い浮かび、作家の佃さんと楽しく脚本を作ることができ、異彩なキャスト陣と大笑いしながら演出できました。地元しか伝わらない細かすぎるアイテムから、真剣すぎる爆笑ギャグまで老若男女楽しめる内容になった!と自負しております。皆様、ぜひお見逃しなく!