「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのロバート・ゼメキス監督が、同作のミュージカル映画化に強い意欲を示した。
新作映画「ヒア(原題)」のプロモーションで、ゼメキス監督は人気ポッドキャスト「Happy Sad Confused」に出演。同作では「フォレスト・ガンプ」の主演俳優トム・ハンクスとロビン・ライトを再び起用している。
インタビューで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの続編製作の可能性を問われたゼメキス監督は、「続編やリメイクを作ることは、まったくありえない」と断言。ただし、配給元のユニバーサル・スタジオからは「半年ごとに」続編の打診があると明かした。
一方、ミュージカル映画化については異なる見解を示した。同シリーズの共同脚本家ボブ・ゲイルが執筆したミュージカル版は、2020年にイギリスで初演され、23年からはブロードウェイでも上演中。ゼメキス監督は「メル・ブルックスが『プロデューサーズ』で実現したように、『バック・トゥ・ザ・フューチャー:ザ・ミュージカル』を映画化したい。素晴らしい作品になると確信している」と意欲を語った。
「プロデューサーズ」は、68年の映画を01年にブロードウェイでミュージカル化。トニー賞史上最多となる12部門を受賞後、05年に舞台版キャストで映画化され、大きな話題を呼んだ。
しかし、ゼメキス監督は「すでにスタジオ側と協議を行ったが、彼らには理解を得られなかった。現時点では前進が難しい状況だ」と、実現への課題も率直に語った。
1985年公開の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、マイケル・J・フォックス演じる高校生マーティが、タイムマシンで55年にタイムスリップし、両親の出会いを阻止してしまう物語。大ヒットを受け、89年と90年に続編2作が製作された。さらに91年にはアニメシリーズも放送され、幅広い展開を見せた人気シリーズとなっている。