映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」の完成披露上映会が11月7日、都内で行われ、主演の内野聖陽、共演する岡田将生、川栄李奈、森川葵、後藤剛範、上川周作、鈴木聖奈、真矢ミキ、小澤征悦、上田慎一郎監督が登壇した。
2016年の韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師 38師機動隊」を原作に、上田監督がオリジナル要素を加えた痛快クライムエンタテインメントで、「カメラを止めるな!」公開前の18年からプロジェクトをスタートさせた渾身の企画。上田監督とテレビドラマ「相棒」シリーズなどの岩下悠子が共同で脚本を手がけた。
主人公の税務署職員・熊沢(内野)と天才詐欺師の氷室(岡田)が、権力者が脱税した10億円を徴収するため、元女優、偽造のプロ、当たり屋といったクセ者ぞろいのメンバーによる詐欺師集団「アングリースクワッド」を結成し、壮大なミッションに挑む。
主演を務めた内野は、脚本の段階から打ち合わせに参加しており「脚本は上田監督が書くんですが、いろんな意見を何十回と出させてもらい、稿を重ねるごとにすばらしいものになった」と振り返る。「上田監督が遠慮せず、好き放題やっていただくことを大切にした」といい、「不撓不屈の精神で、作り上げた作品に参加できて光栄」と胸を張った。
撮影中には上田監督が、コロナに罹患し現場から離脱するハプニングも。何とかリモート演出で乗り切ったといい、「自宅からカメラを止めるなってね」(内野)、「言うと思いました!」(上田監督)と丁々発止のやり取りで、確かな絆を披露。さらに上田監督は、「皆さん歴戦の猛者ばかりなので、たくさんのアイデアを現場で出してくださって、そこからプランを再構築することも。大変であり、楽しかったです」と達成感を示した。
そんな上田監督の言葉に、岡田も「劇団みたいな雰囲気で、アイデアを出しながら、演技を構築していったので、すごく充実した時間でした」と満足げ。内野が「岡田くんはすごく優しいから、詐欺師を演じても、甘えん坊というか、すごくかわいくて、許せちゃうところがある」と惚れ惚れした様子を見せると、「ありがとうございます」と照れ笑いを浮かべていた。
「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」は11月22日、東京・新宿ピカデリーで公開される。