11月に入り、秋ドラマも出そろいましたが、今期の最推し作品は決まりましたか? 映画.comでは10月4~31日の期間、10月に放送開始されたドラマを対象に「第1話を見て継続視聴を決めた作品」を聞くアンケートを行いました。本記事では、参加者3640人の結果をまとめたTOP15をランキング形式でご紹介します。参加いただいた皆さま、ご協力ありがとうございました!
アンケートでは継続視聴を決めた作品(※)を全て選択していただき、「そのなかで、最も期待している1作品とその理由」も回答していただきました。ドラマ好きが前評判ではなく実際に視聴してハマったのはどのドラマなのか? 皆さまから寄せられた熱いコメントの数々とともにご紹介します!
※対象作品は2024年10月1日~10月22日に第1話が放送された作品
■【2024年秋ドラマ】第1話を見て“継続視聴”を決めた作品 トップ15
第1位「宙わたる教室」(NHK)1425票
第2位「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS)723票
第3位「わたしの宝物」(フジテレビ)492票
第4位「放課後カルテ」(日本テレビ)474票
第5位「モンスター」(カンテレ)439票
第6位「ライオンの隠れ家」(TBS)435票
第7位「海に眠るダイヤモンド」(TBS)336票
第8位「嘘解きレトリック」(フジテレビ)270票
第9位「Qrosの女 スクープという名の狂気」(テレビ東京)261票
第10位「全領域異常解決室」(フジテレビ)220票
第11位「無能の鷹」(テレビ朝日)203票
第12位「民王R」(テレビ朝日)188票
第13位「オクラ 迷宮入り事件捜査」(フジテレビ)161票
第14位「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日)145票
第15位「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」(日本テレビ)117票
※複数回答
●第1位に輝いたのは、「宙わたる教室」!
1400票以上を獲得し、2位に約倍の差をつけてトップに躍り出たのは、窪田正孝さん主演のNHKドラマ「宙わたる教室」。実話に着想を得た同名小説をドラマ化したもので、様々な事情を抱える定時制高校の生徒たちが、科学を通じて人生を切り拓いていく様を描いています。原作の世界観を大切にした丁寧なシナリオと演出が人気を呼び、特に担任として生徒たちを導く理科教師・藤竹先生役の窪田さんと、読み書きが苦手な不良生徒・柳田岳人役の小林虎之介さんの自然な演技を称賛する声が多数寄せられました。
723票で2位となったのは、奈緒さんと玉森裕太さんが共演した「あのクズを殴ってやりたいんだ」。結婚目前で彼氏に逃げられ、どん底に陥ったヒロイン・ほこ美がプロボクサーを目指すラブコメディで、第1話のラストでは玉森さん演じる海里の衝撃的なクズっぷりが明らかに。既に物語は中盤まで進み、海里がなぜ“クズ男”になったのかが第5話(11月5日放送)で判明。ほこ美と海里の関係性がこれからどう変わっていくのか、今後の展開に注目です。
3位は「わたしの宝物」。「西園寺さんは家事をしない」に続き2クール連続で連ドラ主演を飾った松本若菜さんが、夫以外の男性との子供を夫との子と偽って産んで育てる“托卵”を選択する悪女を演じることで、放送前から注目を集めた本作。扱っている題材から、「どう物語が着地するのか見届けたい」と継続視聴を決める人が続出しました。
4位は、松下洸平さんが態度も口も悪いが、観察眼に優れた学校医を好演している「放課後カルテ」。子どもたちが抱える病気に加えて、第2話ではAEDを使った救命も丁寧に描かれ、「家族みんなで観られて、病気のことなど色々勉強になる」などのコメントが寄せられました。
5位は、趣里さんとジェシーさんが弁護士役を演じている一話完結型のリーガルドラマ「モンスター」。僅差で6位となったのは、柳楽優弥さんと坂東龍汰さんが兄弟役で初共演した「ライオンの隠れ家」。ヒットメーカーの野木亜紀子さん(脚本)、塚原あゆ子監督、新井順子プロデューサーが再タッグを組んだ話題作「海に眠るダイヤモンド」は、初回放送が10月20日と遅めだったこともあり、思いのほか票数が伸びず7位となりました。
8位は、鈴鹿央士さんと松本穂香さんの共演で人気漫画を実写化した月9ドラマ「嘘解きレトリック」。9位には桐谷健太さんが週刊誌記者を演じる「Qrosの女 スクープという名の狂気」、10位には藤原竜也さん主演のミステリードラマ「全領域異常解決室」がランクインしました。
ここからは、秋ドラマの中で「最も期待している作品」(※単一回答)に選ばれたTOP10を、回答者の皆さんから寄せられたコメント(※一部抜粋)とともにご紹介します。
■「最も期待している作品」ランキング
【第1位】「宙わたる教室」(NHK)1313票
「原作者が太鼓判を押していて、従来にありがちな『勉強以外に学ぶことがある』という学園ものとは違って、学ぶことの大切さをメインテーマにしていて興味深いから」
「年齢も事情もさまざまな生徒たちが窪田正孝演じる藤竹とどのような化学変化を見せていくのか楽しみ。一話は小林虎之介演じる不良生徒の話だったが、窪田と小林の芝居がとても良かった」
「定時制高校に通う生徒たちの抱える問題とその葛藤がリアルに丁寧に描かれていて、窪田正孝さん演じる藤竹先生と出会って実験を通して人生に光を見つけていく様を見守りたいです」
「よくあるはみ出し先生が生徒の為に奮闘する熱血ドラマではないのがいい。科学者の目で生徒を観察して研究者らしく粘り強くでも淡々と話をして授業や実験で生徒の心を開いていったのがすごかった」
「今夏の課題図書に選ばれた原作小説の素晴らしさを、良質な映像・小道具・音楽などで彩り、ドラマならでは魅力を加えています。多様性が取りざたされる今の時代に、様々な障害や生きづらさ、学びづらさがあったとしても、その側には希望が存在していることを感じさせてくれる初回でした」
【第2位】「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS)568票
「初回から主人公ほこ美の身に起こったことがジェットコースターすぎたし、ほこ美を助ける海里がカッコよすぎてかつ超クズすぎたし、ほこ美が海里を殴れる日がくるのかどうかが気になりすぎたから」
「奈緒さんも玉森さんも、このドラマのために過酷な肉体改造を頑張っているので、その成果も楽しみ」
「第1話ラストがびっくりしたのと、玉森さんのクズ男が色気たっぷりでハマり役。これは面白い」
「火曜10時枠で普通に胸きゅんかと思えばボクシングのヒューマンドラマでミステリー要素もありストーリーが面白い。胸きゅんもちゃんとあって1話からドキドキが止まらずこれからどうなっていくのかとっても楽しみ」
「海里演じる玉森さんがとっても魅力的。これからヒロインとどう恋愛に結びついていくのかわからなくて続きがすごく気になる」
【第3位】「わたしの宝物」(フジテレビ)420票
「ただの不倫ドラマではなく托卵というテーマの決着がどうなるのか気になります」
「難しい題材、登場人物皆がどこか選択を間違えてる。圧倒的な悪人がいない中、物語はどう結末を迎えるのかとても気になる」
「先の読めない展開とヒリヒリする美羽と宏樹の関係。心の内が見えない宏樹が托卵された子供とどう向き合っていくのか楽しみと心配でドキドキです」
「一話の怒涛の展開。何故托卵を選択することになったのかに説得力があった。その中でもただのモラハラ夫ではなさそうな終わり方から、二話での夫の事情、冬月君の状況など、先が読めず面白い」
【第4位】「モンスター」(カンテレ)308票
「1話完結で見やすいのと、最後の最後でゾッとするような結末があって、本当のモンスターとは?と考えさせられるところが良かった」
「配役が絶妙。特に主演の趣里さんが強くて可愛らしくて更に怖さまで複雑なキャラクターを見事に演じている。ジェシーとの掛け合いも楽しい。話も単純でなく複雑で現代の問題が積み込まれていてとても面白い」
「脚本がしっかりしてて面白い。主人公の過去がこんなに気になるドラマは久しぶり。レギュラー陣のキャラクターが魅力的」
「勝訴して終わりではなく最後に問題の本質を問うところが良い」
【第5位】「放課後カルテ」(日本テレビ)259票
「原作漫画の世界観をしっかり踏まえながら、ドラマを構築している。主人公の牧野先生を演じる松下洸平さんがハマり役。小さな俳優さんも素晴らしい」
「家族みんなで観られて、病気のことなど色々勉強になる良いドラマ。メガネ&白衣が似合って、ちょっとツンデレ(真は優しい)な松下洸平さんが素敵」
「質の良いドラマです。教育現場でも、推奨されるべきドラマだとおもう」
「子どもの目に見えない病気というデリケートなテーマを、繊細に丁寧に作ろうという制作陣の意気込みが第一話から感じられた」
【第6位】「Qrosの女 スクープという名の狂気」(テレビ東京)212票
「謎解きとゴシップという組み合わせが面白いし、俳優もいい」
「ストーリーがテンポ良く進む。内容が分かりやすくて見やすい。1話完結なのも良い。芸能記者という馴染みのない職業の裏側を知れて面白い」
「原作も読み、とても面白かったし、桐谷健太さんと影山拓也さんの掛け合いが面白いから」
【第7位】「民王R」(テレビ朝日)124票
「前作も面白かった。ちょうど選挙の前に始まってわかりやすい政治の入口にもなるし、かなり皮肉も込めた攻めた演出が面白い。キャストの雰囲気もいい」
「みんな個性的でカオス。気負わず笑ってみられて、時にぐっときたりでおもしろい。いろんな人と入れ替わるエンケンさんを見てみたい」
「政治に興味が無かったが、キャストが以前より親しみやすいしゴールデンタイムで観やすくなったから」
【第8位】「海に眠るダイヤモンド」(TBS)103票
「まるで映画を観ている様な壮大な作品。まるで軍艦島で撮影している様で驚いた。キャストも魅力的な方々ばかりで、過去と現在がどう交わるのか楽しみ」
「あの時代の軍艦島をちゃんと知っておきたいと思わされた。キャストも良い。」
「VFXやセットで1955年の端島を緻密に再現した映像に圧倒されました。現代と過去がどう繋がるのか、いづみが誰なのか、ミステリー要素の考察も楽しい」
【第9位】「ライオンの隠れ家」(TBS)78票
「柳楽優弥、坂東龍汰、佐藤大空の演技が素晴らしい。ストーリー展開もヒューマンとサスペンスが混ざりあって展開が読めない面白さが良い」
「キャストが魅力的。物語もオリジナルなので予測できずワクワクする」
【第10位】「オクラ 迷宮入り事件捜査」(フジテレビ)48票
「反町さんと杉野くんのバディがとても素敵なので。ストーリーも一話からどんでん返しがあってとても面白かった」
「毎回最後にドーンって爆弾が来て、うわー何これってなって絶対来週も見なきゃってなります!」