内野聖陽が主演、岡田将生が共演し、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督がメガホンをとった映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」の本編映像がお披露目。気弱な税務職員・熊沢二郎(内野)が、“脱税王”橘大和(小澤征悦)に頭から赤ワインをぶっかけられる、衝撃のシーンが切り取られている。
本作は、ソ・イングク、スヨン(「少女時代」)、マ・ドンソクが豪華共演した韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師 38師機動隊」を原作に、上田監督がオリジナリティを加えた痛快クライムエンタテインメント。上田監督にとっては、「カメラを止めるな!」公開前の2018年からプロジェクトをスタートさせた渾身の企画でもある。
税務署に務める真面目な公務員・熊沢はある日、天才詐欺師・氷室マコト(岡田)が企てた巧妙な詐欺で、大金をだまし取られる。熊沢は親友の刑事の助けで、氷室の居場所を突きとめるが、観念した氷室から「おじさんが追ってる権力者を詐欺にかけ、脱税した10億円を徴収してあげる。だから見逃して」と持ちかけられる。
犯罪の片棒は担げないと葛藤する熊沢だったが、“ある復讐”のために、氷室と手を組むことを決意する。タッグを組んだふたりは、クセ者ぞろいのアウトローたちを集め、詐欺師集団「アングリースクワッド」を結成。脱税王から大金を騙し取る方法を、所有者になりすまして土地を売る地面師詐欺に設定し、チームは壮大な税金徴収ミッションに挑む。
本編映像は、熊沢と橘が対峙するシーンをとらえたもの。のらりくらり日々の業務をこなしていた熊沢はある日、部下・望月(川栄李奈)とともに橘に接触する。使命感に燃える望月は、橘に脱税疑惑に関して詰め寄るが、橘に「暴力を振るわれた」とでっち上げられる。
やがて高級クラブに呼び出された熊沢は、そこで橘と対面する。心の底では納得がいかないままだが、橘に謝罪する、事なかれ主義の熊沢。橘は、「庶民が平和に生きるコツ、知ってますか? 怒りを持たないことです」と、「庶民が俺に逆らうな」と言わんばかりのセリフとともに、頭を下げる熊沢に上から赤ワインをかける。熊沢を試すように「笑って顔上げられるか?」と言う橘に、歯を食いしばって笑顔で耐え抜く熊沢。橘はそんな熊沢を鼻で笑い、「うん、合格。じゃあお帰りを」と吐き捨てる。権力を利用し、散々悪行を隠蔽してきたであろう脱税王・橘の残酷さに震え上がるシーンとなっている。
映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」は、11月24日に東京・新宿ピカデリーほか全国公開。ドラマ「アングリースクワッド EPISODE ZERO」(全3話)はLeminoで、11月14日から放送され、毎週木曜の午前0時に最新話が更新される(第1話は無料配信、第2話以降は月額990円のLeminoプレミアムで配信)。