ハエ男に変身する科学者の悲劇を描いたデビッド・クローネンバーグ監督のホラー映画「ザ・フライ」(1986)のスピンオフが製作されることがわかった。
米Deadlineによれば、新作はサンダンス映画祭で審査員賞を受賞したホラー映画「ナニー」(2022)のニキヤトゥ・ジュースが、クローネンバーグ監督の「ザ・フライ」をもとに脚本を執筆。ジュースが監督を務め、米20世紀スタジオとチャーニン・エンターテインメントが製作する。
カート・ニューマン監督の20世紀フォックス映画「蝿男の恐怖」(58)をリメイクした「ザ・フライ」は、物質転送ポッドの研究をしている科学者セス・ブランドル(ジェフ・ゴールドブラム)が、自らの肉体を実験台にして有機物の転送を成功させるが、誤ってハエの遺伝子を融合させてしまい身体や行動に異変が生じるというクローネンバーグ監督の代表作の一つ。
ジュース監督の新作「ザ・フライ(原題)」のプロットは不明だが、クローネンバーグ監督版のリメイクではなく、その世界観を共有するボディホラー作品になるようだ。なお、ジュース監督はユニバーサル・ピクチャーズとジョーダン・ピールの製作会社モンキーパウが共同プロデュースするタイトル未定の新作ホラーの企画も抱えている。