世界的大ヒット作「ワンダー 君は太陽」から生まれた、もうひとつの物語「ホワイトバード はじまりのワンダー」の特別映像が公開された。マーク・フォースター監督やキャスト陣のインタビュー映像に加え、約4カ月に及んだ撮影のメイキングを収めている。
本作の主人公は「ワンダー 君は太陽」でいじめっこだった少年ジュリアン(ブライス・ガイザー)と、ジュリアンのおばあちゃん・サラ(ヘレン・ミレン)。あれから6年、学校を退学となった自覚のない孫の行く先を心配したサラが希望に満ちた未来へ導くために、自ら封印していた“衝撃の過去”を告白する。
先日開催された第37回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門へ正式出品され、11月3日には日本最速上映を実施。上映後には約11年ぶりに来日したフォースター監督によるQ&Aも実施され、会場は大きな拍手に包まれた。
全世界で大ヒットを記録した「ワンダー 君は太陽」から続くプロジェクトということもあり、キャスティングにも時間がかけられた本作。ヘレン・ミレン演じるサラの少女時代を演じたアリエラ・グレイザーと、同じクラスでいじめられていたジュリアンを演じたオーランド・シュワートは、ともに映画出演経験はあるものの、主演クラスの役は初めて。
キャスティングの背景について「観客にも登場人物を愛してほしいんだ。そのためには説得力のある役者が必要だ」と語るフォースター監督の目に留まり、オーディションを見事に勝ち抜いた。
グレイザーは「長い選考期間だった」と振り返り、デモを撮ったり監督に会ったりしたことを明かし、結果を受けてから「数日間は現実味もなかった」と語っている。
シュワートは7歳の時に前作の原作小説「ワンダー」を読み、作者のR・J・パラシオのファンになったそうで、「最高の機会に恵まれて幸せだ、ジュリアンが大好きだからね」と原作ファンとしての喜びをあらわにした。
およそ4カ月間にわたって週に6日、6時間の撮影を続けた2人は実生活でも仲良くなったようで、グレイザーは「撮影が終わって離れるのが寂しいくらいね」と名残惜しい様子を見せる。シュワートもグレイザーを「最高だよ」と絶賛し、「共演者が彼女でよかった」と撮影期間で素敵な信頼関係を築き上げたようだ。
そんな2人を、Netflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」でゴールデングローブ賞を受賞し、ジュリアンの母ヴィヴィアンを演じたジリアン・アンダーソンは「とても明るい子たちよ。才能ある若い俳優だわ。撮影現場ではとても仲よくしてた」と印象を話している。
「ホワイトバード はじまりのワンダー」は12月6日から全国公開。