世界的玩具メーカーのマテル社が、思わぬミスを犯していたことが明らかになったと米バラエティが報じた。映画「ウィキッド ふたりの魔女」の特別仕様人形のパッケージに、アダルトサイトのURLを誤って記載してしまったのである。
問題となったのは、映画でエルファバとグリンダを演じるシンシア・エリボとアリアナ・グランデをモデルにした人形のパッケージだ。本来「WickedMovie.com」と記載されるべきところ、「Wicked.com」と印刷してしまった。後者は18歳以上限定のアダルトコンテンツを提供するサイトで、子ども向け商品との組み合わせとしては最悪のミスとなった。
問題の人形はTarget、Amazon、Kohlsなどの小売店で販売中。SNSでは「品質管理はどうなっているんだ」「子ども向け商品なのに、よくこんなミスを」と批判の声が相次ぐ一方で、「誰が見ても面白すぎるミス」「歴史に残る大失態だ」と、皮肉まじりの反応も寄せられている。
事態を重く見たマテル社は謝罪声明を発表。「不適切なURLが印刷された商品パッケージは廃棄するか、該当部分を隠すことを推奨します」と述べている。
Wicked.comを運営するWicked Picturesは1993年設立のアダルトコンテンツ制作会社。今回の予期せぬ「コラボ」により、同社の存在も世界中に知れ渡ることとなった。
なお、映画「ウィキッド ふたりの魔女」は、20年以上愛され続けてきたブロードウェイミュージカルを待望の実写化した作品。エミー賞、グラミー賞、トニー賞を受賞した実力派シンシア・エリヴォと、世界的ポップスター、アリアナ・グランデが主演を務め、2025年春に日本公開を予定している。