秋が深まり、11月第2週を迎えた北米映画市場は苦戦を強いられ、興行成績は2024年下期で最も低調な結果となりました。マーベルコミックのダークヒーロー、ヴェノムの活躍を描いた人気シリーズ第3弾「ヴェノム ザ・ラストダンス」(ソニー)は、北米最大の上映規模を誇り、3週連続で首位をキープ。週末3日間で興収1600万ドルをあげ、累計興収は、1億1400万ドルを突破しています。
ファミリーコメディ「The Best Christmas Pageant Ever(原題)」(ライオンズゲート)は、2位に初登場。1972年に出版され、83年にテレビスペシャルとして映像化されたバーバラ・ロビンソンの小説を原作に、6人の行儀の悪い兄妹たちが、地域の教会で行われるキリスト降誕祭の演目に出演する姿を描いています。監督は、キリストの生涯を描く人気テレビ番組シリーズ「The Chosen」のダラス・ジェンキンス。批評家から好評を得て、週末3日間で興収1110万ドルをあげ、製作費を超える数字となりました。
3位は、ヒュー・グラント主演のホラースリラー「Heretic(原題)」(A24)。日々布教活動に励むふたりの敬虔なモルモン教徒が、危険な男を勧誘したことから襲われる恐怖を描いています。「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」のスコット・ベック監督とブライアン・ウッズ監督がメガホンをとり、週末3日間で興収1100万ドルをあげ、製作費を超える数字を記録。同作は、第49回トロント国際映画祭でワールドプレミア上映されました。