10月28日に88歳で逝去した漫画家の楳図かずおさんが、78歳での映画監督デビューを果たした、唯一の長編監督作品「マザー」(2014)が、11月15日から生前住居を構えたゆかりの地、吉祥寺で急遽追悼上映される。
公開以来10年を経ての再上映となる本作は、楳図さん自ら原案・脚本も手掛け、今まで多くの読者を魅了してきた楳図作品創造の秘密を解き明かす自叙伝的なストーリー。現実と幻想の狭間で繰り広げられる、恐ろしくもせつない最恐ホラーにして、ウメズ・ワールドの集大成ともいえる作品だ。
片岡愛之助演じる漫画家・楳図の亡き母の怨念が巻き起こす恐怖を描く。真行寺君枝が母イチエ、宝塚歌劇団の元雪組トップ娘役だった舞羽美海が編集者役を演じるほか、楳図作品の大ファンを公言する中川翔子が友情出演し、主題歌を担当している。
人気漫画家・楳図かずお(片岡愛之助)のもとに、彼の生い立ちを本にしたいという取材依頼がきた。担当編集社のさくらは(舞羽美海)は楳図独特の創作の原点には亡き母・イチエ(真行寺君枝)が影響を及ぼしていると知り、楳図の生まれ故郷の山村を訪ねるが、謎の怪奇現象が次々に起こりはじめ……。
11月15日から、アップリンク吉祥寺で上映。スケジュール、チケット詳細は公式HP(https://joji.uplink.co.jp/movie/2024/24385)で告知している。