北野武が、巨匠リドリー・スコットが手掛けた名作の続編「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」をいち早く劇場で鑑賞し、作品の感想や見どころを語った特別コメント映像が公開された。
前作「グラディエーター」は、苛烈を極める皇帝の後継者争いの陰謀に巻き込まれ、奴隷の座へと落とされた元大将軍マキシマスが復讐を誓い、剣闘士(グラディエーター)としてコロセウムで極限の闘いに挑むさまを描き、第73回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞を含む5部門を獲得。今作では前作の“その後”が、最新技術によってさらにグレードアップした映像で描かれる。
興奮冷めやらぬ表情でインタビューに応じた北野は、真っ先に“模擬海戦”を挙げ、「よくぞやったな。それだけでも面白い。もっと長くやってほしかった」とその完成度に圧倒された様子。コロセウム一面に水を溜め、艦船、炎、さらにサメをも海遊させて、本物の戦争さながら壮絶な海戦を展開させるバトルシーンは、古代ローマ帝国で実際に行われていたと言われている。
北野は、「イメージはよく本には書いてあるけど、実際に映像にして観ると、よくぞ作ったな、と。たまにはこのようなスケールの大きな映画を劇場で観た方が絶対良い。テレビはあのスケールは出ない。海戦のシーンやグラディエーターの闘いぶりは、デカいスクリーンで観ないとつまんない」と熱弁。
さらに、生死を賭けたグラディエーターたちの闘いの表現について「必要な戦いの姿を出してる。無理に暴力的になってない。上手いと思う。過度な事はしないけど、わざとらしく暴力は外してない。当然のように暴力のシーンは暴力として描く。リドリー・スコット監督は、世界中の大人数の人が観るような大きい映画を作るだけあって、良い塩梅になっている」と目を輝かせて語った。そして最後は、「大画面で観てほしい! 今までの映画でやってないことにチャレンジしてて、映画の良さが全て入ってる。アクションも本当に楽しめる。映画の根本的な楽しみ方、観て覚えてください!」とメッセージを寄せた。
「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」は11月15日から全国公開。