「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督最新作「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」(11月22日公開)に合わせ、「侍タイムスリッパー」が大ヒット中の安田淳一監督との、30分を超えるスペシャル対談映像がお披露目された。
本作は、ソ・イングク、スヨン(「少女時代」)、マ・ドンソクが豪華共演した韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師 38師機動隊」を原作に、上田監督がオリジナリティを加えた痛快クライムエンタテインメント。上田監督にとっては、「カメラを止めるな!」公開前の2018年からプロジェクトをスタートさせた渾身の企画でもある。税務署に務める真面目で気弱な公務員・熊沢二郎(内野聖陽)と天才詐欺師・氷室マコト(岡田将生)が手を組み、脱税をひた隠す大企業から未納の10億円を徴収するため、壮大な詐欺を企てる。
そしてこのほど、上田監督と安田監督のスペシャル対談が実現。安田監督が手がけた、自主製作の時代劇「侍タイムスリッパー」は、8月に東京・池袋のシネマ・ロサ1館で公開されると、卓越したアイデア、映画への愛情、完成度の高さなどが話題を呼び、SNSなどを通じて口コミが広がった。そして公開館数が230館以上に拡大し、社会現象級のヒットを記録。低予算のインディーズ映画ながら、観客動員ランキングのTOP10入りを果たすなど、同じく低予算ながら、興行収入30億円以上を突破した「『カメラを止めるな!』の再来」とも呼ばれている。
スペシャル対談映像では、互いの作品の感想を監督視点で語り合いつつ、「カメ止め」現象が起きた当時を懐古しながら、いまの「侍タイムスリッパー」が現象化した状況を振り返る。安田監督は、「『カメ止め』が作ってくれた道を歩んでいる」と、上田監督に感謝。対する上田監督は、「映画は嘘を本当に見せるもの。『侍タイムスリッパー』は映画のマジックに掛かっちゃう」と、感想を伝えていた。
さらに、「侍タイムスリッパー」がどう作られたか、上田監督が「カメ止め」を経て、そうそうたる人気俳優をキャスティングした新作「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」製作時に意識した、インディーズ映画と比較して変わった部分と変わらない部分などが語られる。最後は、それぞれの映画づくりにおける挑戦とこだわり、1番大切にしていることなど、ふたりの映画に対する芯の部分が垣間見えるトークで締めくくられている。
映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」は、11月24日に東京・新宿ピカデリーほか全国公開。ドラマ「アングリースクワッド EPISODE ZERO」(全3話)はLeminoで配信中であり、毎週木曜の午前0時に最新話が更新される(第1話は無料配信、第2話以降は月額990円のLeminoプレミアムで配信)。