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大沢たかお「王騎ファンにも負けないくらい研究した」 山﨑賢人と「キングダム 大将軍の帰還」“最後”の舞台挨拶

映画.com 2024年11月16日 11時0分

 「キングダム」シリーズの第4作「キングダム 大将軍の帰還」の大ヒット御礼舞台挨拶が11月15日、都内で行われ、山﨑賢人、大沢たかおが出席。シリーズ4作を牽引してきた2人が本作“最後”の舞台挨拶で、労いの言葉をかけあった。

 公開から4カ月経った今でもなお上映が続いている本作。舞台挨拶は約2カ月ぶりの実施となり、座席数500程度のキャパシティの中で応募総数は1万通を超えた。

 山﨑は「公開から4カ月経っても皆さんに笑顔で迎えてもらえて嬉しいです」、大沢も「こんな時間に残ってくれているだろうかと不安もあったんですけど、入ってこんなにたくさんの方の声をいただいて感激しています。夜分遅くまで残っていただきありがとうございました」と挨拶した。

 11月14日までの公開126日間で、観客動員数543万人、興行収入79.9億円を突破。最終の興行収入80億円突破は確実というシリーズ最大のヒットとなった本作。これを受け、山﨑は「本当に素直に嬉しいですし、これだけ皆さんに愛される作品を作ってこれたんだなって、自分も誇らしい気持ちと感謝の気持ちがいっぱいあります!」と喜びを露わにし、大沢は「この数字って今この時代、1人1回観ていく数字ではなくて、何度も行っていただいた方がすごくたくさんいることに改めてすごく感謝しています。観てくれたファンの方と一緒に過ごせることを願っていたので今日すごく嬉しいです」と感慨深い様子で感謝を伝えた。

 4作を通して共演シーンも増えた2人。過ごしてきた時間でどのような刺激や学びがあったか聞かれると、山﨑は「信を演じていて王騎将軍から刺激や学びを得たのと同じように、大沢さんから学んで刺激を受けてきました。1作目の時は、王騎将軍を目の前にしたときにビビっちゃっていたんですけど、“強くなろう!”と思って2作目で再会したときに強くなりましたよって感じを伝えたくて頑張ってきましたし、そこからまた撮影を重ねていって(3作目4作目とご一緒できたことも)全部が思い出で宝物です」と述懐した。

 大沢も「あげるとキリがないですが、ひたむきに『キングダム』という作品と役に向き合い続ける姿を真横でずっと見させてもらって、悩みながらもそれを払拭させるかのように日々練習しながら役になろうとしている姿に刺激を受けましたね。もし続編(2作目以降)があるなら、もっと体を作って彼の横にいる王騎というものにならなきゃいけないなと思わせてくれたのも山﨑くんのひたむきな努力があったからで。7~8年顔を合わせてやってきたので、俳優仲間というより家族のように思っていて、心も通い合ったので芝居では阿吽の呼吸であうようになりましたね」と長く共演してきたからこその思いを明かし、照れくさそうに目を合わせ笑うシーンも。

 その後、全国333館の映画館でライブビューイングに参加している方から事前にSNSで募集した質問に答えていく企画が行われた。

 「王騎将軍は天下の大将軍で中華最強の武将ですが、大沢さんは自分がここが最強だ!誰にも負けない!と思うところはありますか?」という質問に、大沢は「王騎将軍という役をいただいて、この役だけは監督やプロデューサーよりも自分が一番理解しているし、一番その気持ちがわかるんだと信じてやり続けられたなと思います。周りのスタッフも信じてくれて、どんな王騎ファンにも負けないくらい研究したしそこにすべての時間を使ってやってきたので、原先生にも自信をもって僕の方が詳しいかもって言えるくらい自分が愛した役でもあるから負けないかもしれないですね」と王騎将軍への理解の深さを語る。

 質問の中には、サプライズで原作者の原泰久氏からメッセージが届く一幕も。それぞれに感謝の言葉を述べるメッセージに、山﨑は「原作の先生がこれだけ親身になってくれるのには、原先生の人柄が本当に素敵だなと思いますし、映画として一緒に最高の作品を作り上げられたことは本当に嬉しく思います」と話した。

 最後に「長い間共に戦ってきたお2人に、王騎将軍から信へ、信から王騎将軍へ最後に伝えたい言葉はありますか?」と聞かれ、山﨑は「約7・8年、王騎将軍としても大沢さんとしても見守ってくださっていろんなものを授けていただいて本当にありがとうございます! これからも自分の絶対に揺るがない魂みたいなものを持って生きていきたいと思います! ありがとうございました」とまっすぐに思いを伝える。

 大沢も「自分のできることや伝えられることは、言葉だけでなくて芝居や考え方など、今伝えることがなくなるくらい全て伝えたつもりだったし、プライベートでもいつも言い残したことはないかなと思いながら過ごしてきました。最初からそうだったけど会う度にどんどん立派な男・俳優になっているし、それをこれからは劇場とかで見させてもらうだけで自分の一緒にやってきた誇りだと思える。俳優30年やってきた中で長い8年間を共に歩んでくれたことに感謝しているし、これからも世界に向けて羽ばたいていってほしいなと思います」と山﨑のさらなる活躍を期待した。

 互いに熱い激励の言葉をかけあい、約8年という長い間シリーズを牽引してきた2人の最後の舞台挨拶は、「キングダム」ファンたちの盛大な拍手に包まれ幕を閉じた。

■原作者:原泰久氏からのメッセージ

公開から4か月、キングダムらしい粘り腰で興行収入80億円の大台に間もなく乗るようですね。
シリーズものは徐々に数字が下がっていくものなのに、4作目にしてこのジャンプアップは本当に凄いこと。
製作陣の皆さん、そして何より何度も映画館に足を運んでいただいた皆さんに、心からの感謝を申し上げます。

主演の山﨑賢人くん。 素晴らしい結果でシリーズの有終の美を飾ることができましたね。
賢人くんに信を演じてもらえて本当に良かった。
賢人くんとキングダムの出会いには、何か運命的なものを感じています。
主演として、また現場の座長として、これまで多くのものを背負って戦ってくれて、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。

王騎役の大沢たかおさん。 映画キングダムシリーズは、
4作を通して大将軍・王騎の死までを描くプロジェクトでもありました。
僕自身、思い入れの強いキャラクターだったその王騎を、
ここまで見事に演じていただけて、原作者としてこれ以上に嬉しいことはありません。
実写版王騎は、間違いなく邦画史上に残る人物になったと思います。
また、何度も舞台挨拶に登壇して興行を盛り上げていただけたことにも感謝しています。
本当にありがとうございました!

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