米国で大ヒットを記録した人気ホラー映画「テリファー」シリーズの最新作「テリファー 聖夜の悪夢」。日本では、11月29日(=いい肉の日)公開である本作のヒットを願い、殺人鬼アート・ザ・クラウンが、出世の御利益でも知られる東京・渋谷の金王八幡宮を訪問した。
前作「テリファー 終わらない惨劇」は、全世界で嘔吐、失神者が続出したことで話題となり、全世界1570万ドル(日本円にして約24億円 ※1ドル160円換算)の興収を記録。本国では1作目「テリファー」に続く大ヒットとなった。日本では、1作目は劇場未公開ながら、2作目を劇場公開したところ、その過激さとアート・ザ・クラウンのどこかキュートな佇まいが話題となり、スマッシュヒットとなった。
ダミアン・レオーネ監督による「テリファー」シリーズ第3弾の舞台はクリスマス。ハロウィンの大虐殺を生き延びたシエナとジョナサンはトラウマに苦しみながらも人生を立て直そうと奮闘していた。しかし、街がクリスマスシーズンになり、聖夜を祝おうとする住民たちをよそに、アート・ザ・クラウンが再び姿を現し、人々を絶望のどん底へと突き落としていく。
祈祷を受けるために初めて日本の神社を訪れたアート。殺人鬼とはいえ、無礼は許されない。鳥居の前で一礼し、境内に歩を進める。総漆塗の社殿に招き入れられると、その厳粛な雰囲気に圧倒されているかのように“ちょこん”と椅子に座って御祈祷を待つ姿はいかにもキュートだ。
その後、御祓いを済ませ、祝詞を聞く間もおとなしく首をたれて微動だにしない姿は、幾人もの善良な市民を血祭りにあげてきたアートと同一人物とは思えないが、それだけアート自身も「テリファー 聖夜の悪夢」のヒットを本気で願っているということだろう。
御祈祷を終えてお神酒をありがたく頂き、この日の八幡様訪問は無事終了と思われたそのとき! アートは取材陣が予想だにしない行動に出た。なんと、一目散に社務所に向かい、100円玉を差し出すと、おみくじを引き始めたのである。
固唾をのんで一同が見守る中、アートが引いたおみくじは「中吉」であった。なんとも中途半端な結果に、普段は無表情なアートの頬が苦笑いに歪んだように見えたのは気のせいだろうか。
最恐の殺人鬼の手にはチェーンソーでも手斧でもなく、木札が握られ、これにてアート・ザ・クラウンによるヒット祈願は大団円となった。神出鬼没のアートだけに、今後も突然、あなたの町に現れるかもしれない!?
映画「テリファー 聖夜の悪夢」は、11月29日から、TOHOシネマズ 新宿ほか全国公開。