「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」で主演を務めるアンソニー・マッキーが、11月20日(現地時間)、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催中の「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC2024」にサプライズ登場。マーベル・スタジオ社長のケビン・ファイギもリモート出演し、同スタジオの新作タイトルについて、さまざまな情報が発表された。
マーベル・スタジオのパートは、85周年を記念した特別映像でスタート。映像の最後で、「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」でハリソン・フォードが演じるサディアス・ロス米大統領がレッドハルクと化し、咆哮をあげるシーンが映し出されると、会場から大きな歓声が上がった。
昼は弁護士、夜は法では裁ききれない悪へと立ち向かう盲目のヒーロー、デアデビルことマット・マードック(演:チャーリー・コックス)が主人公の新たなドラマシリーズ「デアデビル ボーン・アゲイン(原題)」(2025年春に配信)からは、映像が初公開された。デアデビルの激しいアクションや、ニューヨークで政治活動に取り組む一方で、裏社会の犯罪王でもある宿敵キングピンことウィルソン・フィスク(ビンセント・ドノフリオ)との対峙などが切り取られていた。
マーベルを代表するヒーローチームを描く映画「ザ・ファンタスティック4 ファースト・ステップス(原題)」(25年7月25日全米公開)からは、レトロフューチャーな世界観を堪能できる特別映像が披露された。映像の最後にビルの窓からなかをのぞき込むギャラクタス(ラルフ・アイネソン)が映ると、会場は大盛り上がり。「ファンタスティック・フォー」の面々が立ち向かうギャラクタスは、惑星とそこに住む人々を食い尽くす存在であり、続報にも注目だ。
ここでファイギが、米ロサンゼルスからリモート中継で登場。「『サンダーボルツ*』の最後になぜアスタリスクが付いているのか?」という質問には、「本編で明かされます」と、意味深に予告した。今後の期待作品については、自身がかぶるキャップについた「4」の字をアピールしながら、「全作品に期待しているんですが、あえて言うとしたら、『ザ・ファンタスティック4』です。マーベル・コミックスのファースト・ファミリーを、やっとMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に紹介できます」と、喜びを語った。
続いて「『X-MEN』はしっかりとMCUのなかに組み込まれていくのですか?」という質問に、ファイギは「すでにその計画は始まっていて、『デッドプール&ウルヴァリン』の存在も大きかったですが、今後数作品でも、『X-MEN』のキャラクターは登場することになると思います。『アベンジャーズ シークレット・ウォーズ(原題)』の物語がム―譚と新時代、そして『X-MEN』の時代に直結します。やっと、私たちの夢が叶います」と語った。
そしてイベントの最後に、マッキーが姿を見せると、会場のボルテージは最高潮に。「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」でマッキーが演じるのは、“初代”キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エバンス)から最も信頼され、盾を託されたヒーローのファルコンことサム・ウィルソン。キャプテン・アメリカを引き継ぐと聞かされたときのことを、マッキーは「クリス・エバンスの自宅でアメフトを見ていた時に、『脚本読んだ?』と聞かれて、『読んでないよ』と。そこで地下室に連れていかれて、『エンドゲーム』の脚本の最後の2ページ(スティーブがサムに盾を託すシーンがある)を見せてくれたんです。脚本を読んで、お互いにハグをして、ぐるぐると輪になって飛び上がりました」と振り返る。
新作について、マッキーは、「キャプテン・アメリカの物語は、いつも地に足のついたリアリズムの世界です。今日起きてもおかしくない、地続きの雰囲気があります。本作もその部分は踏襲しながら、さらにスパイスリラー的な要素が加わり、観客をその世界に没入させることができます」と、自信を見せる。見どころを問われたマッキーは、「僕が活躍しているところですかね!」と、笑顔を浮かべた。
さらに、「MCUのなかでほかに演じてみたい役は?」という質問には、「僕が史上最も好きなキャラクターは、ハルクなんです。子どものころから、ルー・フェリグノさんの実写テレビシリーズも見ていました」「バッドアスなハルクになりたいという夢を抱いてきました」と、ジョークを交えながら明かしていた。
そのほか、「ホワット・イフ…?」シーズン3、「ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン(原題)」「マーベル・ゾンビーズ(原題)」などのアニメ作品も紹介。「アイアンハート(原題)」「サンダーボルツ*」の映像なども上映された。
「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC2024」は、11月20日~21日に開催。映画.comは引き続き、現地からイベントの模様をレポートする。