松本大洋氏の漫画を実写化した「ピンポン」の“初デジタル版”が、12月20日から渋谷シネクイントで公開されることがわかった。
「ピンポン」は、卓球に情熱を燃やすタイプの異なる高校生たちの奮闘と友情を描き、2000年代青春映画の金字塔として、今なお根強い人気を誇る作品。監督は曽利文彦、脚本は宮藤官九郎が担当。窪塚洋介、ARATA(=井浦新)、サム・リー、中村獅童、大倉孝二、竹中直人、夏木マリらが出演した。
才能にあふれ、卓球が好きで好きでたまらないペコ(窪塚)。子供の頃から無愛想で笑わないスマイル(ARATA)にとってペコはヒーローだ。だが、ペコはエリート留学生チャイナ(サム・リー)に完敗。インターハイでも、幼なじみのアクマ(大倉)に敗れてしまう。一方スマイルは、コーチに才能を見い出され、実力をつけていく。現実の壁にぶつかったペコと強さに目覚めたスマイル。それぞれの道を歩き始めた彼らに、またインターハイの季節がやってきた。
このほど初のデジタルシネマパッケージ化作業を実施。公開当時は施されていなかった5.1chの音響で約20年以上の時を経て、今冬スクリーンに蘇ることになった。キャスト陣による名台詞の数々、「SUPERCAR」を筆頭にした音楽と映像の融合、そして当時“実写化不可能”といわれたCGを駆使した試合描写を、史上初のDCP素材で味わえる貴重な機会だ。