シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催されたラインナップ発表イベント「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC2024」で11月21日(現地時間)、ディズニープラスで配信される韓国ドラマの新作タイトルについて、さまざまな情報が発表された。韓国からの豪華ゲストが登壇したイベントの最後には、数々の賞レースを席巻した大ヒットドラマ「ムービング」シーズン2の制作が決定したことが正式発表され、会場は興奮に包まれた。
「ムービング」シーズン2に加え、新作タイトルとして「濁流」「捏造された都市」の制作が発表された。歴史ドラマ「濁流」(2025年配信)の舞台は、朝鮮王朝。国軍将校になることを夢見るふたりの幼なじみは、その夢を実現する前に離ればなれになってしまう。異なる道を歩むふたりは数年後、ある争いの最中に再会する。地元のギャング・シユル役をロウン(「この恋は不可抗力」)が演じるほか、シン・イェウン(「ザ・グローリー 輝かしき復讐」)、パク・ソハム(「セマンティックエラー」)、パク・ジファン(「ソウル・バスターズ」)が共演。「王になった男」のチュ・チャンミンが監督、「今、私たちの学校は…」のチョン・ソンイルが脚本を手がける。
チ・チャンウク(「最悪の悪」)とD.O.(EXO)ことド・ギョンス(「THE MOON」)が共演する「捏造された都市」(25年配信)は、無実の罪で不当に投獄された、温厚な性格のテジュン(チ・チャンウク)の物語。ある日突然、自分を罪に陥れた男ヨハン(ド・ギョンス)の情けに委ねられたテジュンは、刑務所行きを免れるには、その男に従うしかないという、歪んだゲームに参加することになる。そのほか、リ・グァンスとチョ・ユンスが共演。この日は、チ・チャンウクとド・ギョンスのビデオメッセージも披露された。
さらに、制作が発表されていた「北極星」と「メイド・イン・コリア」も、プロジェクトが進んでいると明かされた。チョン・ジヒョン(「星から来たあなた」)と、20年ぶりのドラマ復帰となるカン・ドンウォン(「ベイビー・ブローカー」)が共演する「北極星」(25年配信)は、現代の韓国を舞台に、優秀な外交官で元駐米大使のソ・ムンジュ(チョン・ジヒョン)と、国際特別捜査官のサンホ(カン・ドンウォン)が、朝鮮半島の平和を脅かす謎の攻撃の裏に隠された真実を暴こうと奔走するスパイスリラー。カン・ドンウォンが制作総指揮に名を連ねるほか、キム・ヒウォン(「涙の女王」)が監督、ホ・ミョンヘン(「犯罪都市 PUNISHMENT」)が共同監督を担う。チョン・ソギョン(「別れる決心」)が脚本を執筆し、キム・ヒウォン監督とは「シスターズ」以来のタッグを組む。
ヒョンビン(「愛の不時着」)とチョン・ウソン(「私の頭の中の消しゴム」)が豪華共演を果たす「メイド・イン・コリア」(配信開始時期未定)は、激動の1970年代を舞台に、富と権力への欲望に溺れる男キテ(ヒョンビン)と、正義感が強く、ものすごい執念で不正を追及し、キテの前に立ちはだかる検事ゴニョン(チョン・ウソン)をめぐる、壮大かつスリル溢れる本格サスペンス。男たちは対立しながらも、ふたりの運命を決定づける世紀の事件に巻き込まれていく。ウ・ミンホ(「KCIA 南山の部長たち」)が監督、パク・ウンギョ(「母なる証明」)が脚本を担う。
イベント冒頭、ステージには、APAC全域のコンテンツラインナップを構築する役割を担うキャロル・チョイが登壇。ディズニープラスの韓国ドラマ人気について、「昨年公開された配信作品のトップ15のうち、9本が韓国作品でした。特に『殺し屋たちの店』は、APAC 地域で、最も試聴されたシリーズとなりました。また、『ムービング』『最悪の悪』などもクリエイティブ面で高い評価を受けました。台本のない映像作品では、BTSのJIMINとJUNGOOKによる『Are You Sure?!』が最も試聴され、国際的にも好調でした。これらの結果は、APECの地域で制作されたストーリーがいかに世界の定番となっているのかを示しています」と言及。韓国のオリジナル作品の成功を受け、今後も韓国作品制作を強化していくことを明かした。