“令和1くだらない野球映画”としてインディーズ界でまさかのロングランとなっている「野球どアホウ未亡人」の渋谷版ビジュアルと予告編が、このほど公開された。
本作は「拾って捨てろ!」「浮気なアステリズム」などのインディーズ映画を手がけてきた小野峻志監督と、映画製作団体「カブ研究会」が、昭和のスポ根・野球漫画とポルノ映画のエッセンスをかけあわせて描いた異色でカオスな野球映画。借金返済のため草野球の投手を務めることになった未亡人が、徐々に快感を覚えていく姿が描かれる。
野球好きの夫の賢一(秋斗)が亡くなり、その夫の代わりに草野球チーム「多摩川メッツ」の監督である重野(藤田健彦)に野球の才能を見いだされた未亡人の夏子(森山みつき)は、賢一が残した借金を返済するため草野球の投手を務めることになった。野球嫌いだった夏子だが、重野とともに激しい特訓を重ねるうちに、いつしか野球の快楽性にとりつかれていくのだった…。
2023年夏、池袋のミニシアターでレイトショー上映からスタートした本作は、そのあまりのくだらなさが口コミを呼び劇場を満員にし続け、今なお各地のミニシアターで上映されている。特に愛知県の刈谷日劇では2023年9月22日からロングランされ、2024年9月29日までの上映記録は1年間を超え、ファンからは聖地と呼ばれている。
今回、ヒューマントラストシネマ渋谷にて本作が上映されるタイミングにあわせて、渋谷のスクランブル交差点にて撮影された新たなビジュアルが解禁。通行人もいる中で、交差点の真ん中にユニフォーム姿の2人が立っているという“異質さ”が際立っている。なお、こちらのビジュアルのアザーカットを使用したポストカード(仮)が入場者特典として劇場にて配布予定となっている。
予告編では、渋谷の街中ですれ違う2人の様子が描かれた。本作のテイストとは一転し、ゴダール風のどこか哀愁を感じるストーリーの読めなさが興味をそそる映像となっている。
12月7日の映画上映後には、森山みつき、藤田健彦、井筒しま、秋斗、工藤潤矢ら出演者たちと、小野監督が揃って登壇する舞台挨拶も開催予定。詳細は追って発表される。
「野球どアホウ未亡人」は、12月6日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて上映。