大ヒットディズニー映画の続編「モアナと伝説の海2」のワールドプレミアが、全米公開(11月27日)を目前に控えた11月22日(日本時間)、美しい大海原と空が広がる本作の“聖地”ハワイで行われた。
同イベントには、オリジナル版のモアナ役の声優を務めるアウリー・クラバーリョ、モアナの相棒マウイ役のドウェイン・ジョンソン、本作の監督を務めたデイブ・デリック・Jr.、ジェイソン・ハンド、デイナ・ルドゥー・ミラーらが集結。ミッキーマウスとミニーマウスもお祝いに駆け付けた。
本作にとってハワイは、とても深いつながりがある聖地ともいえる場所。太平洋諸島にまつわる歴史やダンス、カヌーや航海術などの文化を徹底的にリサーチして描かれており、さらに前作でクラバーリョとともに、屋比久知奈が日本版声優のモアナ役に決定したという発表会見が行われた場所でもある。
特別な地・ハワイでのワールドプレミアは、オアフ島の西部に位置するラニクホヌア・カルチュラル・インスティテュートで行われ、約400人のファンが集結。本作の初披露となる上映は劇場ではなく、美しい空と海に囲まれた大自然のなかで行われた。
白い小さな貝殻がたくさんあしらわれた印象的なトップスに、黒のパンツスタイルで姿を見せたモアナ役のクラバーリョは、「これまで以上に素晴らしい『モアナと伝説の海2』が帰ってきました! モアナの物語は、演じた私だけのものではなく、私たちみんなの物語なのです」と笑顔を見せ、「今回は、悪役もモンスターも、そして歌も全く新しくなって登場します。これはみんなで共有しないと絶対に損! だから、友だちを誘って、音楽を体全体で感じられる劇場で見てほしいし、皆さんも自由に歌ってほしいです!」と呼びかけた。
マウイ役のジョンソンは、ハワイらしく、レイを首にかけた姿。ジョンソンは、「今日、この素晴らしいプレミア上映に来ることができて嬉しいです! また、多くの人がこのプレミアに集まってくれたことは本当にすごいことです」といい、会場を沸かせた。
自身がサモア系の血筋で、前作でストーリーアーティストを務めたデリック・Jr.監督は、「本当に素晴らしい経験でした。私たちはモアナと一緒に航海に出て、4年をかけて作り上げ、いまやっと、みんなと映画を分かちあうことができます。この作品を映画館で見て、みんなにもモアナと同じように、私たちは人生において、自分の道を探し続けることで、常に新たな自分らしさに出会うことができるということを知ってほしいと思います」と、物語に込めたメッセージを語る。
さらに前作で、マウイがサメの頭に変身するユニークなシーンの制作に大きく貢献し、本作で長編監督デビューを果たしたハンド監督は、「全てのシーンがまるで絵画が動き出し生きているかのようで、楽しく面白く、音楽も本当に素晴らしいです。この映画の楽曲たちをとても誇りに思っています」と、自信を見せた。そしてサモア系アメリカ人であり、脚本も担当したミラー監督は、「私にとって、ここは自分が自分自身を見つけ、また自分自身を本当に理解してくれるコミュニティを見つけた場所で、映画学校に通った場所でもあります。だから、本作の脚本と監督を手がけたことは、とても信じられなくて、まるで人生の輪がつながったような出来事でした」と、モアナの物語に深いつながりを感じたことを明かした。
ステージには、第64回グラミー賞最優秀ミュージカル・シアター・アルバム賞の最年少受賞アーティストとなり、本作の楽曲制作を担当したアビゲイル・バーロウとエミリー・ベアーも登壇。ステージ上ではダンサーによる特別なショーも行われるなど、大盛況のプレミアとなった。
「モアナと伝説の海2」は、12月6日に公開。