漫画「鬼灯の冷徹」で知られる江口夏実氏の連載最新作「出禁のモグラ」が、2025年7月にテレビアニメ化されることが決定した。中村悠一が主演を務める。ティザーPVとティザービジュアルが公開されている。
21年から「モーニング」(講談社刊)で連載中の原作は、「あの世から出禁をくらっているから死なない」とうそぶく、自称・仙人のモグラこと百暗桃弓木(もぐら・ももゆき)と、彼と出会う者たちを取り巻く、この世の不可思議を描く怪奇コメディ漫画。単行本は既刊7巻。
中村は、怪しい路地にひっそりとたたずむ銭湯・もぐら湯で世間から隠れるように暮らし、幽霊が持つ「灯」をカンテラに集めてあの世に帰ることを目指す主人公の百暗役を担当する。
監督には「デュエル・マスターズ」シリーズの石踊宏を迎え、シリーズ構成を「不滅のあなたへ」の藤田伸三、キャラクターデザインを「合コンに行ったら女がいなかった話」のたなべようこが担当する。アニメーション制作は「デュエル・マスターズ」「不滅のあなたへ」のブレインズ・ベース。
アニメーション映像初公開となるティザーPVには、ある災難に見舞われてしまう百暗の姿をボイス付きで収録。ティザービジュアルには、抽斗通りの入り口にカンテラを携えて立つモグラの妖しげな姿が描かれている。
中村、江口氏からのコメント全文は以下の通り。
【中村悠一(百暗桃弓木役)】
Q1.本作の魅力
ギャグをはさみつつ怪異のお話や、特に戦争のお話をほんのりおり混ぜ、独特の手法でメッセージを投げかけているのが印象的でした。
各キャラクターも濃く、テンポの良い会話が続くので、読んでいて引き込まれます。
Q2.演じるにあたっての意気込み
キャラクターのテンション感が一番大事だと思ったので(登場シーンとセリフの多さ的にも)バランスに気をつけなければと感じました。
アニメはセリフテンポやシーンの流れ方も、見ている人に合わせるのではなくこちらで構成しなければならないので、この情報量の作品は難しそうだなぁと……。
百暗は、明るいところ、闇を感じるところ、ツッコミボケ真面目など表情変化も多いので、その塩梅も探っています。
【江口夏実(原作)】
大変感謝しております。
扱っている題材が題材なだけに、内容はとても好き嫌いが分かれる作品だと思いますが、思い思いに見ていただければうれしいです。
アニメスタッフさんは細部まで確認して作り込んでくださり、細かい背景設定を見るたびにアシスタントと「この建物ってこうなっていたのか」と言っております。
声優さんも曲もとても合っています。微妙なニュアンスまで汲み取っていただき、プロの仕事に頭が下がります。
私自身放送を見るのが楽しみです。