ドキュメンタリー映像作家の山田あかねが監督を務め、ウクライナで動物の命を救おうと奮闘する人々を追ったドキュメンタリー映画「犬と戦争 ウクライナで私が見たこと」が、2025年2月21日に公開される。予告編(https://www.youtube.com/watch?v=Vu_nuKm9FXs)とポスタービジュアルが披露された。
山田監督が約3年にわたりウクライナに通って取材した「犬と戦争」の記録だ。2022年2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻。その約1カ月後にウクライナへと向かった山田監督は、小さな命を救おうと世界中から駆けつけた人々と出会う。そんななか、ひとつの動画をきっかけに、キーウ近郊の地域で起きた犬をめぐる「ある事件」を知ることになる。
隣国ポーランドからウクライナに入国した山田監督は、様々な分野で動物の命を救うために活動する人たちへの取材を敢行。ウクライナのIT企業の代表は、ITの力で飼い主と犬をつなぐIDを開発、無償で提供し、野良犬へも手を差し伸べる。ポーランドの動物愛護団体「ケンタウロス財団」は、侵攻直後ウクライナとの国境近くに臨時シェルターを設営し、犬と猫を保護。イラクやアフガニスタンに従軍していた元イギリス軍兵士は退役後、動物救助隊「BREAKING THE CHAINS」を立ち上げ、戦地や最前線で動物を救い出す。そして、ウクライナ・キーウのシェルターでボランティアとして犬の世話をしていた女性たちが語るのは “ボロディアンカの悲劇”についてだ。
予告編は泣きながら犬の名前を呼ぶ声とともにカメラを見つめる犬たちの映像で始まる。続けて、爆撃の様子や広場を埋め尽くす戦死者を表す国旗が戦争の悲惨さを物語る。侵攻直後のウクライナを捉えた映像や戦場の犬たちのために奮闘する人々、そして“ボロディアンカの悲劇”と呼ばれる事件の真相を探る様子が、東出昌大のナレーションとともに収められている。
映画は2025年2月21日全国公開。