ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアが共演、第81回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した、ペドロ・アルモドバル監督初の長編英語作品「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」の場面写真が公開された。
第72回アカデミー外国語映画賞に輝いた「オール・アバウト・マイ・マザー」、第75回アカデミー脚本賞を受賞した「トーク・トゥ・ハー」などで知られるアルモドバル監督。本作では、ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアが共演し、自らの余命を悟ったマーサと、そんなマーサの最後の願いを聞き入れようとするイングリッドのふたりの女性が共に過ごす数日間が描かれる。
今回もペドロ・アルモドバル監督の特徴といえる独特な色彩感覚が本作でも存分に発揮されている。衣装や家具はもちろん小道具までカラフルな色使いがポイントで、尊厳死という重厚なテーマを描きながらも軽やかな印象を与える。
さらにアルモドバル初の英語長編デビューとなる本作の舞台はニューヨーク。アルモドバル流に捉えられた賑やかなニューヨークの街並みも、都会的な暮らしを営むふたりの女性の人生を描くうえで大事な要素の一つとなっている。
本作のプロダクションデザインを務めたのは、これまでにマーティン・マクドナー監督の「スリー・ビルボード」や、ルカ・グァダニーノ監督の「サスペリア」など著名監督の作品を多く手がけたインバル・ワインバーグ。イスラエル生まれでニューヨークを拠点に活動しており、アルモドバルとは今回が初のタッグとなる。衣装を担当したのは、「オール・アバウト・マイ・マザー」「ボルベール 帰郷」の2作品でアルモドバル作品に携わったビナ・ダイヘレル。
さらにアメリカの作家シーグリッド・ヌーネスによる原作小説「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」(原題:What Are You Going Through)が早川書房から2025年1月23日発売される。「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」は、2025年1月31日公開。