日本コンテンツの快進撃が止まらない。真田広之主演・プロデュースの「SHOGUN 将軍」が今年9月のエミー賞で史上最多18部門を制覇した快挙に続き、今度は山下智久主演のフランス・日本合作ドラマ「神の雫 Drops of God」が、第52回インターナショナル・エミー賞でドラマシリーズ賞を受賞した。
インターナショナル・エミー賞は、米国外で制作された優れたテレビ番組を表彰する権威ある賞。今年は21カ国から56作品がノミネートされ、11月25日(現地時間)、米・ニューヨークのヒルトンミッドタウンホテルで授賞式が開催された。
「神の雫 Drops of God」の受賞は、新しい形の国際共同制作の成功例として高く評価された。フランスのダイナミック・テレビジョンとアドライン・エンターテイメントが中心となり、アメリカのジェンダリー・テレビジョンや日本のHuluなど複数の国際メディア企業が参画。人気漫画の世界観を保ちながら、原作の主人公を大胆にフランス人女性に置き換えるなど、グローバル視聴者を意識した斬新な脚本作りが功を奏した。
物語は、世界的なワインの権威アレクサンドル・レジェの遺産を巡り、その娘カミーユと弟子の遠峰一青(山下智久)が対決するという壮大な展開を見せる。フランスと日本、イタリアを舞台に、五感を刺激する詩的な作品として仕上がっており、その国際性の高さが審査員の心を掴んだようだ。
本作は現在Huluで配信中。