モクモクれん氏による青春ホラー漫画「光が死んだ夏」(KADOKAWA刊)がテレビアニメ化され、2025年夏から放送されることが決定した。メインキャストは小林千晃と梅田修一朗に決まり、ティザーPVとティザービジュアルも公開された。
KADOKAWAのウェブ漫画サイト「ヤングエースUP」で連載中の原作は、「このマンガがすごい! 2023」(宝島社刊)のオトコ編第1位にランクインした話題作。田舎の集落で暮らす男子高校生の辻中佳紀(なかじま・よしき)は夏のある日、半年前に山で行方不明になり1週間後に戻ってきた親友の光が、正体不明の“ナニカ”にすり替わっていることに気づいてしまう。よしきはそのことから目を背け、変わらない日常を送ろうとするが、時を同じくして奇怪な事件が集落を襲いはじめる。単行本最新第6巻は12月4日発売予定。
偽物でも光にそばにいてほしいと願うよしき役を小林、人ならざる謎の存在だが生前の光の記憶を受け継いでおり、よしきのことを大切に思っているヒカル役を梅田が担当する。
監督・シリーズ構成を「夜のクラゲは泳げない」の竹下良平が担当。キャラクターデザイン・総作画監督を「清陰高校男子バレー部」の高橋裕一、ドロドロアニメーターを「呪術廻戦 渋谷事変」(特殊作画)の平岡政展が務める。アニメーション制作は「勇気爆発バーンブレイバーン」のCygamesPictures。
ティザーPVでは、アニメ映像とキャラクターボイスを初公開。よしきがヒカルの正体を追及する物語の導入部が収録されている。ティザービジュアルには「ニセモンでもそばにいて」というキャッチコピーとともに、異形の姿を現すヒカルが描かれている。
「光が死んだ夏」は、日本テレビで25年夏から放送スタート。見放題最速配信はNetflixとABEMAで行われ、ABEMAでは無料独占配信も実施する。キャスト、スタッフからのコメント全文は以下の通り。
【小林千晃(辻中佳紀役)】
このたび、よしき役を担当させていただくこととなりました。小林千晃です。
オーディションの時点から、一緒に居たらいけないけれど居てほしい、恐ろしいけど心地良い、そんなぐちゃぐちゃな感情に振り回されつつ臨んでいました。
僕の血も肉も骨も総動員して、よしきの抱く想い、憂いを余すことなく引っ張り出せるよう全身全霊で頑張ります。
さまざまな価値観が混在する現代社会だからこそ、たくさんの方にご覧いただきたい作品となっていますので、どうぞ放送を楽しみにお待ちください。よろしくお願いいたします。
【梅田修一朗(ヒカル役)】
アニメ「光が死んだ夏」ヒカル役を任せていただきます。梅田修一朗です。
「ヒカル」という存在を演じることはぼくにとって新鮮で、同時に、くらやみを覗くような感覚でもありました。
心もからだも不確かなことが多いけれど、「よしきと居たい」という気持ちだけは確かなものだから、その気持ちをしっかり感じとりながら彼を演じよう。そう思ってオーディションに臨みました。
精一杯演じさせていただきます。
【竹下良平(監督)】
原作を初めて読んだとき、この原作のコマをアニメで表現するには、どんな表現をすれば良いのだろう? とワクワクしながらページを読み進めたことを覚えています。
登場人物の繊細な感情の機微はもちろん、美しく斬新な漫画構成も上手にアニメ化すべく、スタッフ一同真剣に原作と向き合って制作しています。
よしきとヒカル、若い2人がお互いを理解しようともがく姿を美しくアニメ化できるよう、精一杯取り組んでいますので、ぜひオンエアを楽しみにしていてください。