米倉涼子が12年に渡って主演を務めてきた大ヒットシリーズ「ドクターX 外科医・大門未知子」が、本日12月6日公開の「劇場版ドクターX」でついにファイナルを迎えます。
シリーズ初にして完結編となる劇場版には、これまで米倉とともに歩んできたレギュラーキャストの城之内博美役の内田有紀、森本光役の田中圭、大間正子役の今田美桜、加地秀樹役の勝村政信、原守役の鈴木浩介、海老名敬役の遠藤憲一、神原晶役の岸部一徳、そして10月17日に逝去した蛭間重勝役の西田敏行さんが集結。新たに、染谷将太、西畑大吾(「なにわ男子」)、綾野剛も参戦し、“失敗しないハケンの外科医”大門未知子の壮絶な半生が明かされるとともに、幾多の危機を乗り越えてきた未知子が史上最悪の危機に挑みます。
総合映画情報サイト「映画.com」では、劇場版の公開を記念して、2024年11月12日~12月1日に、「一番好きな『ドクターX』作品」と「神回だと思うエピソード」を聞くアンケートを実施。本記事では、「ドクターX」ファンから寄せられた愛あふれるコメント(一部抜粋)とともに、ランキング形式でご紹介します。
◆一番好きな「ドクターX」作品に選ばれたのは……
【第1位】「ドクターX 外科医・大門未知子」第1期(2012)
22%の得票率で1位に輝いたのは、12年10月に放送スタートした記念すべき第1期! 「やまとなでしこ」や「ハケンの品格」、NHK連続テレビ小説「花子とアン」などを手掛けた人気脚本家・中園ミホが、「ナサケの女 国税局査察官」で主演を務めた米倉と再タッグを組み、クールでタフな天才外科医・大門未知子の闘いを描き、高視聴率を記録。「いたしません」「私、失敗しないので」などの決めゼリフや、未知子のカリスマ性あふれるキャラクターが人気を獲得し、以降、第7期まで続く国民的人気シリーズへと成長しました。
▽ファンからのコメント
「ドクターXという作品の全てのはじまりだから。第2期以降は少しずつコメディ色が強くなるのですが、この第1期では突如現れた謎多きスーパードクターである大門未知子という感じがたまらなく好き」
「最近のシリーズとは違う、ミステリアスな雰囲気もあって良かったです! 神原名医紹介所に入る前の城之内先生や、完全一匹狼の大門さんが逆に新鮮で好きです。距離感があるけれど、大門さんが一発で城之内先生の名前を覚えたり、城之内先生を指名して息のあったオペをしたりしていて、ひろみちこ(※)は結ばれる運命だったんだなと感じます」
「ここから第7期まで続くなんて思ってもいませんでした。ありがとうの感謝を込めて」
※未知子(米倉)と博美(内田)のカップリング名
【第2位】「ドクターX 外科医・大門未知子」第4期(2016)
続いて、16.9%の投票率で2位となったのは第4期。宿敵・蛭間院長(西田さん)率いる東帝大学病院を舞台に、新キャラクターの副院長・久保東子(泉ピン子)も加わり、新たなバトルが展開。さらに、終盤では未知子にとって相棒的存在である博美ががんに侵されていることが判明し、最終話では未知子が博美の手術を行うシーンが描かれました。
▽ファンからのコメント
「大門さんの相棒城之内先生のオペがあって途中途中に垣間見えるひろみちこがよすぎる。ひろみちこが盛大な2.5.6期も大好きですが!!!!やっぱ4期ですかね!!!!」
「全てのシリーズの中で1番キャストが豪華だと思うから。博美が病気になる最終話で描かれる未知子と博美の絆がすごく好きです」
「泉ピン子さんのお芝居が未知子を一層輝かせてくれたから」
【第3位】「ドクターX 外科医・大門未知子」第7期(2021)
15%の投票率で第3位となったのは、連続ドラマの最終シーズンとなった第7期。最後の舞台は、100年に1度のパンデミックにより世界中で医療崩壊が起こるなか、新局面を迎えた東帝大学病院。院長代理の内科部長・蜂須賀隆太郎(野村萬斎)との対立に加えて、淡いロマンスも描かれるなど、未知子の新たな一面が見られるシーズンとなっています。
▽ファンからのコメント
「新型コロナウイルスの影響を受けた後の話であるため、より一層このドラマを身近に感じることができた。感染症に立ち向かう蜂須賀さんがかっこよかった」
「野村萬斎さんとのやりとりが秀逸」
「未知子の恋が初めて描かれて、しかも相手がハッチ(※)でキュンキュンしました」
※蜂須賀(野村)の愛称
【第3位】「ドクターX 外科医・大門未知子」第5期(2017)
同率で3位にランクインしたのは、第5期。第1期に登場した新米外科医・森本光(田中)と、野心家の外科部長・鳥井高(段田安則)が5年ぶりにカムバックしました。舞台は、初の女性院長・志村まどか(大地真央)が誕生した東帝大学病院。一度は都落ちした蛭間も怪しい動きを見せる中、未知子が組織と真っ向から渡り合うさまが描かれました。
▽ファンからのコメント
「第5期は、大門先生の医師としての覚悟を改めて感じることのできる、素晴らしい回でした」
「内神田(※)のオペの時の名台詞『外科医の手術力は最初のトレーニングで決まる。どれほどの熱意を持って手術を学ぶか。どれほどうまい外科医の手術を見るか。川の水が流れるように基本手技を反復し、美しい最終術野を作る。それが理想の手術。そして一番大事なのは、どんなに厳しいオペでも決して患者を見捨てないこと。私の大事な師匠が教えてくれた』。この台詞を当時小学生の時に聞いて、本当に記憶に残りました」
※日本医師倶楽部会長の内神田景信(草刈正雄)
【第5位】「ドクターX 外科医・大門未知子」第3期
10.2%の投票率で第5位となったのは、第3期。未知子が派遣されたのは、国が威信をかけて作った国立高度医療センター。新総長・天堂義人役の北大路欣也をはじめ、古谷一行さん、中尾彬さん、伊武雅刀、古田新太、高畑淳子といった錚々たるキャストが顔を揃え、医療センターの覇権をかけた東西対決が繰り広げられました。
▽ファンからのコメント
「天堂総長が嫌なキャラクターを次々と辞めさせ、スカッとするから」
「全部好きですが、このシーズンは毒島(※)とか出てるし、思い出のあるシーズンだから」
※第1期で帝都医科大学第三病院の院長を務めていた毒島隆之介(伊東四朗)。劇場版にも登場。
ここからは、ファンが連続ドラマ第1~7期で神回だと思ったエピソード上位3本をご紹介します。
◆ファンが選んだ「ドクターX」の神回ベスト3
【第1位】第4期 最終話
「さらば大門未知子!!さらば友よ…聖夜のオペも失敗しないので」
<あらすじ>
局所進行膵がんを患う博美(内田)が、倒れてしまう。「同志の博美を何とかしてこの手で救いたい」。その一心で、未知子(米倉)は執刀医になることを申し出るが、博美のがんは完全切除が不可能な状態だった。そのことを自覚している博美は、未知子の申し出を断った上で、娘・舞(藤井杏奈)に病気がバレないよう協力してほしいと頼む。
▽ファンからのコメント
「第1期にフリーランスになってから、公私ともにパートナーとして共に過ごしてきた城之内博美が病に倒れるという展開が当時衝撃だった」
「全シリーズで最大のひろみちこ回! 1期では城之内が『もう巻き添えはごめんよ』と言っていたのに、4年の時を経て、大門さんを「世界一信頼する外科医」と言うようになったのが、2人の関係性の変化を表していて感動しました。ひろみちこの強い愛と絆を感じられるこの回が一番大好きです!」
「未知子が博美のことを家族のように思っていることを初めてはっきりと言葉にして伝えた回。大好きです」
「(未知子と博美の)二人の友情と、城之内博美の人物像、普段強い女ふたりの弱さ、ここには書ききれないほどのたくさんの魅力で私たちファンを感動させてくれるこの回が、大好きです。圧倒的1番です」
「膵臓癌stage4aに侵されている城之内先生を救う為に高額な医療機器を盗んで無断でオペ室を使用した大門先生の必死さに泣きそうになりました。大門先生と城之内先生の強い絆が描かれていて1番大好きな回です」
【第2位】第7期 最終話
「さらば大門未知子!生と死の緊急事態でも失敗しないので!!」
<あらすじ>
念願の感染研究センターを、東帝大学病院内に設立することになった蜂須賀(野村)。しかし、重度のがんに侵されていた蜂須賀は、未知子(米倉)に執刀を依頼する。その矢先、オープンを目前に控えた感染研究センターを見学した海外の感染症研究所所長が新型ウィルスに感染していることが判明。蜂須賀は院内の人間に避難を促すとともに、自らは閉鎖した感染研究センターに残留する。
▽ファンからのコメント
「『どんな困難の中でも、私、失敗しないので』のキャッチコピー通り、沢山の危機を乗り越えて共に戦ってきた仲間を救おうと、いつメンが集結する展開はやはり胸が熱くなる!」
「どんなに難しい手術でも諦めずなんとしてでも蜂須賀を救おうとした未知子の姿に感動したから」
「とにかくハッチと未知子の恋が良かった」
【第3位】第5期 最終話
「さらば大門未知子!!!!衝撃のラストオペは…35億!? 絶対失敗しないので」
<あらすじ>
未知子(米倉)が倒れ、晶(岸部)も博美(内田)もその身を案ずる。その矢先、医療界のトップに君臨する日本医師倶楽部会長・内神田景信(草刈)が食道がんを患い、東帝大学病院で手術を受けることになる。内神田の病状は深刻で、未知子以外の医者がオペを成功させることは不可能な状態。しかし、内神田は敵視する未知子の執刀を拒否する。
▽ファンからのコメント
「未知子はもはや人間であるよりも、患者であるよりも、まず『医者』であることが伝わったから。目の前の生命を救うために全力を尽くしつつ、自分のためにも準備をして、自分でさえ救った展開はさすがとしか言いようがない」
「ドクターXの全てが詰まっている回」
「内神田会長の手術の際、大門先生が病気で苦しい時に神原さんの言葉を代弁して言っているシーンで、『どんなに厳しいオペでも決して患者を見捨てないこと。』という言葉に本当に全シーズン見てきた中で1番感動したと言ってもいい回でした」
「未知子の強さの理由が知れたから」